「ナイロン」と「ポリエステル」の違いって?

POINT
  • いずれも世界的に生産量の多い、石油を原料とした合成繊維の一つ。
ナイロンに似ている素材。光や熱に弱い、毛玉になりにくい、汚れが落ちやすいといった特徴がある。価格はポリエステルと比べると高い
ポリエステル木綿に似ている素材。光や熱に強い、毛玉になりやすい、汚れが落ちにくいといった特徴がある。価格が安いので、流通量もとりわけ多い。

概要

ナイロンとは

ナイロンのイメージ

ナイロンとは、ポリアミド系合成繊維の総称をいう。に似た素材で、人類が初めて工業生産した合成繊維である。

もとはデュポン社(ナイロンの発明者・W.カロザースが所属していたアメリカの会社)の商標名であったが、のちに一般名として(正式にはポリアミドという)使用されるようになった。

ナイロンは繊維としてだけでなく(代表例:ストッキング)、機械部品など、身の回りの多くのものに使用されている。

ポリエステルとは

ポリエステルのイメージ

ポリエステルとは、エステル結合(−CO−O−)を持つ高分子化合物の総称をいう。木綿に似た素材である。日本ではテトロンという商標名で普及したが、ポリエステルという一般名も定着している。

ポリエステルは合成繊維・機械部品・ペットボトルなど、身の回りの多くものに使用されている。

【参考】三大合成繊維とは

合成繊維生産比率のグラフ

参考:エンデバーハウス株式会社「安全で高性能!を実現したポリエステル100%の健康断熱材です。

合成繊維のうち、特に生産量が多いものを三大合成繊維と呼ぶ。下記の三つは、世界の合成繊維生産量のほとんどを占めている。

  • ナイロン
  • ポリエステル
  • ポリエステル

ナイロンとポリエステルの違い

ナイロンとポリエステルは、ともに石油を原料とする合成繊維(⇔天然繊維)である。身の回りの多くのものに使用されているナイロンとポリエステルだが、下記のような違いがある。

価格

ナイロンの原価が高いが、ポリエステルの原価は低い。よってナイロンの価格は高く、ポリエステルの価格は安くなる。

この違いは、両者の流通量の違いにも影響を与えている。すなわち価格の高いナイロンの流通量よりも、価格の低いポリエステルのほうが、流通量が多い(上記の図を参照)。

性質の違い

ナイロンとポリエステルは、性質にも違いがある。ただし製品や用途によっても異なるため、下記はあくまでも目安である。

ナイロンポリエステル
耐光性低い高い
耐熱性低い高い
毛玉なりにくいなりやすい
汚れ落ちやすい落ちにくい

一方、ナイロンとポリエステルは下記のように、似た性質も持っている。

  • 強度がある(ナイロンのほうがより高い)
  • 軽い(ナイロンのほうがより軽い)
  • しわになりにくい・型崩れしにくい
  • 速乾性がある
  • 害虫・薬品に強い
  • 静電気が起きやすい

まとめ

ナイロンポリエステル
共通点合成繊維
丈夫で軽い/しわになりにくい/型崩れしにくい/すぐ乾く/虫や薬品に強い/静電気が起きやすい など
違い似ている素材木綿
価格高い安い
耐光性低い高い
耐熱性低い高い
毛玉なりにくいなりやすい
汚れ落ちやすい落ちにくい