「シルク」と「サテン」の違いって?

POINT
シルク繭(まゆ)からとった素材のこと。
サテン繻子(しゅす)織という織り方のこと。

シルクサテン

シルクとサテンの違い

シルクとサテンは、光沢がある布という点では同じである。しかしシルクは素材の一種、サテンは織物の織り方の一種である。

シルクとは?

繭

シルクとは、蚕(かいこ/カイコガの幼虫)が作る繭(まゆ)を原料とする素材をいう。日本ではとも呼ばれる。

光沢があり、肌触りが良くて軽い。その反面、水に弱く、虫食いに遭いやすいといった欠点もある。

サテンとは?

織物の三原組織

織物の三原組織

サテンとは、織物の三原組織(※)の一つ・繻子(しゅす/朱子)織物をいう。

経糸(たていと)と緯糸(よこいと)の交錯点が一定の間隔に配置され、経糸もしくは緯糸どちらかの浮きが多い織り方(上記の図を参照)である。

光沢があり(→平織・綾織に比べ、糸が長く渡っているため)、やわらかくて肌触りも滑らかである。その反面、摩擦に弱く、経糸と緯糸の交錯点の間隔が広くなるほど丈夫さは失われる。

※織物の三原組織
平織り(ひらおり)
縦糸と横糸を交互に織る織り方。丈夫で摩擦に強い。
綾織り(あやおり)
縦糸を2または3本の横糸の上を通した後、1本の横糸の下を通す織り方。平織りよりも摩擦に弱いが、やわらかくしわになりにくい。

シルクサテンとは?

シルクサテンのイメージ

シルクサテン

サテンは綿やナイロン、ポリエステルなどさまざまな素材を使って作られる。もちろんシルクを使って織ることもでき、それは特に「シルクサテン」と呼ばれる。

まとめ

  • シルク:繭から作った素材
  • サテン:繻子織という織り方

→シルクを繻子織にしたものが「シルクサテン」