「背広」と「スーツ」の違いって?

POINT
背広同じ布地で作られた、男性用の上下の衣服のこと。主に年配の人の間では、よく使われる言い方である。
スーツ同じ布地で作られた、上下の衣服のこと。男性用と女性用がある。若者を含め、幅広い年代で使われる言い方である。

スーツを着る人

概要

背広

背広とは男性の平常着で、共布(ともぎれ 意味:同じ布地)で作られた上着とズボンのセット(※)のことをいう。上着の多くは折り襟(テーラードカラー)で、腰丈まである。

本来は、上着・チョッキ・ズボンの3つからなる(三つ揃い)が、そのうちチョッキは省略されることもある。

テーラードカラー

【参考】テーラードカラー

背広型の上着(婦人用・子ども用を含む)も「背広」と呼ぶ場合もあるが、これは一般的ではない。なお、背広の語源としては、下記の3つが考えられている。

  1. 上着の背幅が広いから
  2. civil clothes:シヴィルクローズ(市民服の意)から
  3. Savile Row:サヴィル・ロー(ロンドンにある洋服屋街の名)から

スーツ

他方でスーツとは、共布で作られた上下の服のことをいう。男性のスーツは、上述した背広と同じものである。また女性のスーツの場合、下はズボンではなくスカートになることもある。

背広とスーツの違い

スーツを着た男女

背広とスーツは、ともに共布で作られた上下の衣服である点においては共通している。だが両者は、下記の点において違いがみられる。

女性用の有無

  • 背広:男性用のみ
  • スーツ:男性用・女性用

背広というと、一般的には男性用のものを指す。一方スーツは男性用のみならず、女性用も存在している。

言葉を使用する世代

「背広」という言葉を使うのは年配の人が多い。他方で「スーツ」は若年層も含め、幅広い世代で使われている。

まとめ

 背広スーツ
共通点共布で作られた上下の衣服
女性用なしあり
言葉を使用する世代主に年配者幅広い年齢層