「Suica」と「PASMO」の違いって?

POINT
Suica(スイカ)JR東日本が発行する交通系ICカード。カードタイプのほか、携帯情報端末タイプも存在する。
PASMO(パスモ)株式会社パスモが発行する交通系ICカード。カードタイプのみが発行されている(2019年現在)。

自動改札機

SuicaとPASMOの共通点

電車が走っている画像

交通系ICカード

SuicaとPASMOは、いずれも交通系ICカードであるという点では共通している。

交通系ICカードにはICチップが埋め込まれており、使用する前に入金(チャージ)をしておく必要がある。

入金情報が入ったICカードを改札機や店頭に設置された専用の端末にかざすと、電車やバス等の運賃支払い・買い物等をすることができる。

全国相互利用サービスが利用できる

また、SuicaとPASMOはいずれも関東エリアで使用できるという点でも共通している。他方で、全国にはKitacaやICOCA、SUGOCAなどの別の交通系ICカードが存在する。

そこでSuicaとPASMOは、下記のICカードのエリアとも相互利用可能(交通系ICカードの全国相互利用サービス)である。

  • kitaca:JR北海道
  • manaca:名古屋市交通局・名鉄など
  • TOICA:JR東海
  • PiTaPa:スルッとKANSAI
  • ICOCA:JR西日本
  • はやかけん:福岡市交通局
  • nimoca:西鉄など
  • SUGOCA:JR九州

SuicaとPASMOの違い

SuicaとPASMOの主な違いとしては、下記を挙げることができる。

発行事業者

両者の最大の違いは、発行事業者が異なるという点である。Suicaの発行事業者はJR東日本、PASMOの発行事業者は株式会社パスモ(※1)である。

1 株式会社パスモは首都圏の鉄道・バス事業者の共同出資によって設立された会社である。

命名の由来とサービス開始時

SuicaとはSuper Urban Intelligent Cardの頭文字を取って命名されたもので、2001年11月よりサービスが開始された。

またPASMOとは、パスネット(※2)のPASと、MORE(もっと)のMOを組み合わせて命名されたものである。2007年3月よりサービスが開始された。

2 パスネットとは、PASMOのサービス普及以前、関東の地下鉄や私鉄で使われていた磁気カードのこと。

PASMOはカードタイプのみ

ホームで携帯を見ている画像

SuicaやPASMOには、様々な種類や派生サービスが存在する。例えばカードに記名するタイプや定期券のタイプ、さらにオートチャージ機能の付いたクレジットカードなどもある。今、例に挙げたものは、両者に共通して存在している。

しかし2019年現在、SuicaにあってPASMOにはないのが「携帯情報端末タイプ」(=モバイルSuica)である。モバイルSuicaはサービスに対応している端末に、アプリをダウンロードなどの作業を行うと使用できるようになる。

まとめ

SuicaPASMO
共通点交通系ICカード・全国相互利用サービスが利用可能
発行事業者JR東日本株式会社パスモ
命名の由来Super Urban Intelligent CardパスネットとMORE
サービス開始2001年11月より2007年3月より
携帯情報端末タイプありなし(2019年現在)