「終業式」と「修了式」と「終了式」の違いって?

POINT
終業式一般的には学校の学期末に行われる式典のことをいう。会社でも業務終了後に行うところもある。
修了式学校で一学年の課程をすべて終えたということで、最終学期末に行われる式典のことをいう。
終了式物事の終わりに行われる式のこと。学校や会社以外でも、様々な場所で使われる。

教室の風景

終業式について

終業式とは文字通り、終業の際に行われる式典のことである。それでは、「終業」とは何なのだろうか。

終業とは

終業には、下記のような意味がある。

  1. 仕事を終えること
  2. 授業を終えること

このことから、(1)の意味の終業式は主に会社などで、長期休暇前(年末など)の業務終了後に行われるものである。

学校における「終業式」

黒板に書かれた終業式のイラスト

終業における(2)の意味で使われる終業式が、最も一般的である。終業式とは授業を終えた学期末に行われる学校行事のことをいう。

ただし、学期末であっても最終の学期末(=3学期制の学校であれば3学期)には終業式ではなく、修了式が行われる。

修了式とは

黒板に書かれた終了式のイラスト

修了とは学業の課程を終えることを意味する。すなわち修了式とは、その学年の課程を終えたとき、つまり最終の学期末に行われる学校行事のことである。課程を修了したことを証明するための「修了証書」を、1学年ごとに渡す学校もある。

終業式と修了式の関係を図にまとめると、以下のようになる。

終業式と修了式の関係図

例:3学期制の学校の場合

なお、小学校6年生や中学校3年生などの最終学年の場合、修了式ではなく卒業式が行われるのが一般的である。ただし、修了式と卒業式の両方が行われる場合もある。

終了式について

黒板に書かれた終了式のイラスト

終了とは開始の対義語であり、物事を終えるという意味である。そのため物事が終わった際に行われ、閉会式と同じような意味と考えられる。

このことからもわかる通り、終了式は主に学校などで行われる終業式・修了式とは違い、様々な場面で行われる。例えば地域のイベント終了の際に行われたり、企業の催し物の後に行われたりすることがある。

まとめ

種類使われる場所タイミング
終業式学校学期末
会社年末などの長期休暇前など
修了式学校最終学期末
終了式特に問わない物事を終えたとき