「大仏」と「仏像」の違いって?

POINT
大仏像の高さが約4.85mよりも大きい仏像のこと。
仏像像の高さが約4.85mよりも小さい仏像のこと。

鎌倉大仏

記事の目次

大仏と仏像の違い

大仏と仏像(※1)の違いは、像の高さである。具体的には、1丈6尺(約4.85m)以上あるものが大仏、それより小さいものが仏像である。

釈迦(※2)の身長が1丈6尺だったという信仰に由来するもので、その高さは「丈六(じょうろく)」とも呼ばれている。

なお、1丈6尺という基準は立像の場合であり、座像であればその半分の8尺(約2.4m)が基準となる。

1 仏教の信仰対象である仏様の姿を像にしたもの。

2 シャカ:仏教の開祖のこと。

日本の大仏
  • 奈良の大仏(東大寺・盧舎那仏)【座像】:14.98m
  • 鎌倉の大仏(高徳院・阿弥陀如来)【座像】:11.312m
  • 牛久の大仏(牛久阿弥陀仏)【立像】:120m

奈良の大仏(東大寺・盧舎那仏)

奈良の大仏(東大寺・盧舎那仏)

牛久の大仏(牛久阿弥陀仏)

牛久の大仏(牛久阿弥陀仏)

日本の仏像
  • 阿修羅像(興福寺)【立像】:153.4cm
  • 木造弥勒菩薩半跏思惟像(広隆寺)【座像】:約124cm
阿修羅像(興福寺)

阿修羅像(あしゅらぞう)

出典:法相宗大本山 興福寺「阿修羅像【八部衆】

木造弥勒菩薩半跏像(広隆寺)

木造弥勒菩薩半跏思惟像(もくぞうみろくぼさつはんかしいぞう)

まとめ

  1. 立像:大仏 ≧ 約4.85m > 仏像
  2. 座像:大仏 ≧ 約2.4m  > 仏像