「ブッダ」と「釈迦」の違いって?
POINT
- どちらも仏教の開祖の尊称で同一人物「ゴータマシッダールタ」を指している。
ブッダ (仏陀) | 本来は悟りの最高の位「仏の悟り」を開いた人に与えられる名称。 仏教の「釈迦ただ一人を仏陀とする」という教えから、釈迦の尊称に変わった。 |
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釈迦 | サンスクリット語でシャーキャ族の聖者を意味する「シャーキャムニ」を漢訳した「釈迦牟尼(しゃかむに)」を略した呼び名である。 釈迦の幼名はゴータマシッダールタといい、釈迦族の王子として生まれた。 |
記事の目次
名称の由来
ブッダ(仏陀、仏様)
ブッダとは、サンスクリット語で「目覚めた人・悟った人」という意味。
悟りを開いた優れた人につけられる称号のようなもので、本来は特定の人物を表す言葉ではなかったが、仏教の開祖が「ゴータマ・ブッダ」「シャーキャムニ・ブッダ(釈迦牟尼仏陀)」と呼ばれ、いつしかその人のみを表すようになった。
ゴータマとは、ゴートラ名と言われる苗字にあたるもの。
釈迦(しゃか、お釈迦様)
サンスクリット語で「シャーキャムニ(シャーキャ族の聖者)」を漢訳すると「釈迦牟尼(しゃかむに)」といい、それを略し釈迦と呼ばれるようになった。
釈迦牟尼世尊(しゃかむにせそん)を略し、釈尊(しゃくそん)とも呼ばれる。
ブッダはどういう人物だったか
紀元前4世紀ごろに誕生した、仏教の教えを考えた人物。
幼名「ゴータマ・シッダールタ」といい、現在のネパールにある、シャーキャ族の太子として生まれた。29歳で出家し、修行経て悟りを開き、さまざまな伝説を残し、80歳で没したと言われている。
本名は定かではなく、ブッダも釈迦も後世に編み出された尊称。