【豚肉】「三元豚」と「四元豚」の違いって?

POINT
三元豚
(さんげんとん)
3種類の品種をかけあわせた豚のこと。三元交配種とも。
四元豚
(よんげんとん)
4種類の品種をかけあわせた豚のこと。

豚

三元豚と四元豚の違い

三元豚(さんげんとん)と四元豚(よんげんとん)は、いずれも多品種を交配した豚をいう。特定の銘柄やブランド名のことではない

掛け合わせた品種の数

三元豚は、3種類の品種(純粋種)を交配した豚のことである。「三元交配豚」とも呼ばれる。珍しいものではなく、日本国内で販売されている豚肉の大部分は三元豚である。多くは、下記の3種が交配されている。

  • 大ヨークシャー種:ヨークシャー(イギリス)原産
  • デュロック種:アメリカ東部原産
  • ランドレース種:デンマーク原産
三元豚の交配

三元豚の交配

四元豚は、4種類の品種を交配した豚のことである。上記3種類に加え、チェスターホワイト種というチェスター地方(アメリカ)原産の豚が交配されている。三元豚よりも肉質が良くて臭みがなく、高価である。

四元豚の交配

四元豚の交配

なぜ掛け合わせるのか?(雑種強勢)

おいしそうな豚肉

純粋種を交配させる理由は、各品種の長所を生かした豚を作り出すためである。この「雑種強勢」という現象を利用することにより、良質な豚肉を安定的に供給することが可能となった。

各品種の長所【例】
  • 大ヨークシャー種:赤身と脂肪のバランスが良い 
  • デュロック種:肉質が良い 
  • ランドレース種:肉量が多い 
  • チェスターホワイト種:繁殖力が優れている 

まとめ

  • 三元豚3品種(主に大ヨークシャー種・デュロック種・ランドレース種)を交配させた豚
  • 四元豚4品種(主に大ヨークシャー種・デュロック種・ランドレース種・チェスターホワイト種)を交配させた豚