「シソ」と「大葉」の違いって?

POINT
シソ(紫蘇)シソ目シソ科シソ属の一年草のこと。植物名を表している。大きく、赤シソと青シソに分けることができる。
大葉(おおば)青シソの葉うち、香味野菜として食べられるもの。商品名を表している。

まな板の上の大葉

概要

シソとは?

赤シソと青シソ

【写真手前】赤シソ【写真奥】青シソ

シソ(紫蘇)とは、シソ目シソ科シソ属の一年草の総称をいう。油がとれることで有名な「えごま」も、シソの一種である。

シソは中国原産で、古くから栽培されてきた。夏から秋にかけて小さな花を咲かせ、強い香りがするのが特徴。葉や実などを食用にする他、葉は漢方薬としても用いられる。

大別すると、赤シソと青シソの2種類に分けることができる。

  • 赤シソ:葉が紫色/葉は梅干しや漬物の着色などに使用
  • 青シソ:葉が緑色/葉は刺身のつま・薬味などに使用 

大葉とは?

大葉

大葉とは、青シソのうち香味野菜とされるものをいう。

昭和の時代に青シソの芽と葉を販売する際、両者を区別するため、葉に「大葉」という名前を付けたのが始まりとされる。やがて大葉という呼び方が浸透し、青シソの葉=大葉という認識が広まった。

シソと大葉の違い

青シソの葉と大葉が意味する“モノ”は同じだが、シソは植物名、大葉は商品名という点で違う。つまり、植物としての青シソの葉を「大葉」と表現するのは間違いである。

さらに細かく説明すると、大葉は香味野菜として用いられる青シソの葉である。「香味野菜として」というのは、料理の香りづけのために使われる場合を指す。食用であっても、ジュースやドレッシングなどに使用される場合、大葉ではなく青シソと呼ぶ。

シソと大葉の関係図