「子孫」と「末裔」の違いって？

POINT

子孫	現在いる人にも、これから生まれてくる世代にも使える語。
末裔	現在も栄えている家柄には使わない語。

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子孫と末裔の違い

子孫（しそん）と末裔（まつえい・ばつえい）はいずれも、ある人物もしくは一族から、代々血を受け継いできた人のことをいう。両者はほぼ同じ意味であるが、下記のように使い分ける場面もある。

子孫は「彼は歴史上の人物の子孫だ」というように、すでに生まれている人に対して使うだけでなく、「子孫繁栄を願って」のように、まだ生まれていない人（世代）に対しても使うことができる。

他方で末裔は、一般的にそのような使い方はしない。

例えば「○○家の末裔」ということがあるが、今も栄えている家柄などに対しては、そのような言い方はしないのが一般的である。すでに滅びた家柄の末、というようなニュアンスが含まれるからである。

他方で子孫には、そのようなニュアンスは含まれていない。