「自首」と「出頭」の違いって?
POINT
自首 | 犯人が特定される前に、犯人が警察などに犯罪の申告などを行うこと |
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出頭 | 犯人が特定された後、犯人が警察などに出向くこと |
記事の目次
犯人が特定される前か後か
「自首」と「出頭」は、いずれも犯罪をした者が捜査機関に対し、罪を申告するという点では共通している。
「自首」とは、犯罪そのものや犯人が発覚する前に、犯人自らが捜査機関に対して犯罪の申告・訴追を行うことである。他方で「出頭」とは、犯人が特定されたのち、犯人自らが捜査機関に出向くことである。
罪を申告した時点で、捜査機関が犯人を特定しているかどうかが問題である。そのため、他に目撃者がいて、犯罪自体は発覚していても「自首」となる場合もある。
減軽の対象になる可能性の有無
犯人が「自首」することにより、警察などにとっては捜査の手間が省けるというメリットがある。さらに、その行動から犯人の反省の気持ちが読み取れるため、刑法では処分や刑が軽減される可能性が残されている。