「リンス」と「コンディショナー」と「トリートメント」の違いって?
リンス | 髪の毛の表面をケアする洗髪用化粧品。 |
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コンディショナー | 髪の毛の表面をケアするする洗髪用化粧品。リンスよりも効果が高いとされる。 |
トリートメント | 髪の毛の内部からケアする洗髪用化粧品。コンディショナーの効果も併せ持つ。 |
記事の目次
明確な定義はない
リンス・コンディショナー・トリートメントはいずれも、シャンプー後に使用する洗髪用の化粧品である。これらには、明確な定義があるわけではなく、各メーカーでも異なる定義をしている場合がある。
そのため、下記で説明する3つに関する違いはあくまでも一般的なものである。
3つの働きの違い
一般的にこの3つは働きの違いによって、大きく二つのグループに分けることができる。
- リンス・コンディショナー:髪の表面に働きかける
- トリートメント:髪の内部にまで働きかける
リンスとコンディショナーには、髪の表面を保湿・コーティングして滑らかにする働きがある。それにより、キューティクル(※1)の傷みを防ぎ、手触りなどを良くするなどの効果を持っている。
1 キューティクルとは髪の毛の外側を構成する物質で、ウロコ状になっている。
他方でトリートメントは、髪の内部にまで浸透する働きがある。それにより、髪のダメージをケアしたり、髪の質感をコントロールしたりする効果を持っている。
さらにトリートメントはコンディショナー等と同様、髪の表面をコーティングし、保護する効果もある。(コンディショナー・トリートメントの順番について参照)
リンス・コンディショナーの違い
このように、リンスとコンディショナーはいずれも髪の表面に作用するもので、両者の違いに大差はない。メーカーによっては、同じものと定義しているところもあるほどである。
ただ、両者の違いは下記のように説明されることがある。
コンディショナーのほうが、リンスよりも髪の状態を良くする効果が高いとされている。コンディショナー使用後の髪は、リンス使用後よりも表面がやわらかく、しなやかであるといわれる。さらに、静電気などを抑える効果もある。
リンス(rinse)には「ゆすぐ」「そそぐ」という意味があるように、かつてはシャンプー後にはリンスを用いる必要があった。なぜならシャンプーをした後には髪がアルカリ性になるから(※2)であり、それを弱酸性(人間の肌は弱酸性)に戻すためにリンスを使う必要があったからである。
2 昔のシャンプーには炭酸ナトリウム・デンプン・ベントナイトといった成分が含まれていた
しかし、シャンプーに中性洗剤が用いられるようになるにつれ、リンスの必要性はなくなっていった。そのため「リンス」という名の製品を見かけること自体、年々少なくなっている。
コンディショナー・トリートメントの順番について
上述した通り、トリートメントはコンディショナーの機能も果たす製品が多い。そのためコンディショナーとトリートメントを併用する必要性は高くない。
だが両者を使う場合には、髪の内部に浸透するトリートメントの後、表面をコーティングするコンディショナーを使うことが望ましいといえる。
まとめ
- リンス・コンディショナーは髪の表面をコーティング
- トリートメントは髪の内部からケア(コンディショナー機能も果たす製品が多い)
- 髪の状態を良くする力 コンディショナー > リンス
- 使用する順番 シャンプー → トリートメント → コンディショナー