「雷」と「稲妻」の違いって?
POINT
雷 | 光(稲妻)が見え、ゴロゴロという音のする自然現象のこと。神様が鳴らしている(神鳴り)と信じられていたことが言葉の由来。 |
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稲妻 | 雷が落ちるときに見える光のこと。稲妻のおかげで稲が実ると考えられていたことが言葉の由来。 |
記事の目次
雷と稲妻の違い
光と音の現象によって違う
両者の違いについて説明する前に、“雷が落ちる”とはどんな現象なのか、今一度思い出して欲しい。通常は一瞬の光が先で、そのあとに「ゴロゴロドカーン」というような音が聞こえると思う。
このときの光(電光)が「稲妻(いなづま)」であり、その光と音(雷鳴)をあわせたものが「雷」である。
語源
雷とは“神鳴り”が言葉の由来であり、雷は神様が鳴らしていると考えられていたことから来ているという。
一方で稲妻は“稲の夫(つま/夫婦・恋人などが相手を呼ぶときに用いる言葉)”(※)という意味である。これは稲が実る時期に多く起こる現象であったことから、稲が稲妻によって霊的なものと結合した結果、稲穂が実ると考えられたことが言葉の由来になっているという。
昔は「つま」という言葉に対して「妻」と「夫」が用いられていた。現代では「妻」が用いられているので、「稲妻」という表現が使われるようになったと考えられている。
実際、雷が稲に良い影響を与えることは科学的にも証明されている。雷によって大気中の窒素が雨に溶け、それが稲に吸収される。窒素は植物の肥料の三大栄養素とも言われており、雷が多い年は豊作になりやすいという。
まとめ
雷 | 稲妻 | |
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指し示す範囲 | 電光+雷鳴 | 電光のみ |
語源 | 神が鳴らす(神鳴り)と考えられていたことから。 | 稲妻(稲のつま)が霊的なものと結合し、稲穂が実ると信じられていたことから。 |