概要

収益とは

企業会計上の収益とは、資本取引（資本金などを直接増減させる取引⇔損益取引）以外の営業活動によって得られた価値の増加をいう。わかりやすく説明すると、売上高や受取配当金などである。損益計算書（※2）上、大きくは下記3つの収益がある。

1. 営業収益：主たる営業活動から得られた収益　→　売上高
2. 営業外収益：主たる営業活動以外から得られた収益　→　預金利息・受取配当金など
3. 特別利益（※2）：経常的ではない取引から得られた収益　→　不動産売却益・有価証券評価益など

利益とは

企業会計上の利益とは、営業活動を通じて得られた成果の純増加額という。収益から費用を差し引いて算定する。損益計算書には、下記5種類の利益がある。

1. 売上総利益（粗利）：【売上高－売上原価】 → 商品・サービスの販売から得られた利益
2. 営業利益：【売上総利益－販売費及び一般管理費】 → 本業から得られた利益
3. 経常利益：【営業利益＋営業外収益－営業外費用】 → 通常の事業活動（＝本業と本業以外）から得られた利益
4. 当期純利益：【税引前当期純利益－法人税等】 → 税金を差し引き、最終的に企業に残る利益

利益と収益の違い

収益は得た収入そのものを指すが、利益は得た収入から費用などを差し引いたものをいう。例えば売上高が100万円、売上原価が30万円、販売費及び一般管理費（以下、販管費）が10万円だとする（他は無視する）。

この場合、収益は100万円であるのに対し、利益は売上高から売上原価と販管費を差し引いた60万円である。

まとめ

• 収益 － 費用 ＝ 利益