「自営業」と「自由業」の違いって?
POINT
自営業 | 個人で事業を行うことをいう。個人事業主。 |
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自由業 | 基本的には個人事業主のことで、(1)時間を自由に使うことができる(2)特別な才能や専門知識などに基づく職業のことをいう。 |
記事の目次
概要
自営業とは
自営業とは法人(=株式会社など)はつくらずに、独立して事業を行う者のことをいう。
- 自営業の例
- 個人経営の飲食店の店主
- 農家 など
自由業とは
自由業とは雇用関係や時間的束縛なしに、独立して営む職業のことをいう。一般的には、高度な技術や専門的知識などを有した者が就くものとされる。
また自由業は、フリーランスの同義として使われることもある。その一方、「自由」という響きから勘違いしている人も多いようだが、フリーターとは別物である。
- 自由業の例
- 開業医
- 芸術家
- 芸能人 など
自営業と自由業の違い
両者の違いは非常に曖昧ではあるが、下記のように説明されることがある。
- 自営業:個人事業主
- 自由業:(基本的には)個人事業主+時間の束縛を受けない+特別な技能・才能などがある
自営業は個人で起業をしている人のこと(=個人事業主)を指すのに対し、自由業も基本的には個人事業主のことを指す。さらに自由業には、+αが求められる。時間の束縛を受けないということ、そして特別もしくは専門的な技能や知識を有しているということである。
時間を自由に使えるか
例えば、上記で自営業の例として挙げた農家について考えてみる。農家は、農作物などの世話をしなくてはならない。そのため自分の都合で今日は仕事をしない、と判断することなどはできない。
一方で、上記で自由業の例として挙げた芸術家(ここでは小説家とする)について考えてみる。小説家は納期を守るという、一定の「束縛」はあるものの、それまでの時間の使い方は自由である。
特別な才能や専門的知識などがあるか
また自由業はある程度、決まった職業のことを指す。芸術家・芸能人、医師や弁護士・会計士などといった、特別な才能や専門的知識を持っているとされる職業である。これらの職業人である場合、たとえ時間的束縛が激しくても、自由業に分類される場合がある。