「広告」と「宣伝」の違いって?
POINT
広告 | 商品やサービスなどの名前や存在を世の中に広く知らしめること。 |
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宣伝 | 商品やサービスなどの効能や主義・主張などの理解を求めるため世の中に広く知らしめること。 |
記事の目次
概要
広告とは
広告(※1)には、下記の意味がある。
- 世の中に広く知らせること
- 商品などの情報を広く知らしめること
今回は宣伝との比較のため、2の意味で広告という言葉を使う。
1 advertisementもしくはadvertisingの訳語。
宣伝とは
一方で宣伝(※2)には、下記の意味がある。
- 事実を大袈裟に、もしくは曲げて言いふらすこと
- 商品などの効能などに対する理解を求めるため、情報を広く知らしめること
今回は広告との比較のため、2の意味で宣伝という言葉を使う。
2 もとはpropaganda(プロパガンダ)の訳。プロパガンダとは、政治的意図に基づいて主義・主張などを強く知らしめることをいう。
広告と宣伝の違い
広告と宣伝の両者は、いずれも商品などに関する情報を世の中に広く知らしめるという点においては共通している。ただし両者は、下記において違いがみられる。
目的
まず両者は、どういった目的で世間に情報を知らしめようとしているのか、という点が異なる。
- 広告:商品の存在を知ってもらう
- 宣伝:商品について理解してもらう
広告は、商品・サービスの存在や会社の名前などを知ってもらうために行われる活動である。
一方で宣伝は商品やサービスを使うことで得られるベネフィットや、主義・主張などを理解してもらうために行われる活動である。
対象
目的の違いから、両者はその活動の対象となる人々についても違いがみられる。
- 広告:商品などの存在を知らない人たち
- 宣伝:商品などの存在を既に知っている人たち
広告は、商品などの存在を知ってもらうために行われるのだから、当然対象となるのはその存在を知らない人々ということになる。
一方で宣伝は、商品について理解させるために行われるのであるから、対象となるのは既にその存在は知っている人々ということになる。
とはいえ、現在のビジネスの世界において、両者は明確に区別されているわけではない。
まとめ
広告 | 宣伝 | |
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目的 | 商品の存在を知ってもらうため | 商品について理解してもらうため |
対象 | 存在を知らない人々 | 存在を既に知っている人々 |