概要

プリンとは？

プリン

プリンとはイギリス発祥のお菓子で、正しくはカスタードプディングという。カスタードにカラメルソースを添えて食べるものが多い。全体的に滑らかな食感である。

クレームブリュレ（クリームブリュレ）とは？

クレームブリュレ

クレームブリュレ（クリームブリュレ※）とは、フランス発祥のお菓子である。カスタード部分はクリーミーだが、表面はパリパリのカラメル状になっている。

カタラーナ（クレマカタラーナ）とは？

カタラーナ

カタラーナ（正式名称：クレマカタラーナ）とは、スペインのカタルーニャ地方発祥のお菓子である。クレームブリュレと同様、カスタード部分はクリーミーだが、表面はパリパリのカラメル状になっている。

「クレームブリュレによく似ている食べ物」というイメージを持つ日本人も多い。しかし、カタラーナの歴史はクレームブリュレより古いとする説が有力である。なお、日本では凍らせて食べることが多いが、本場ではできたてもしくは冷蔵したものを食べることが多い。

プリンとクレームブリュレとカタラーナの違い

「プリン」「クレームブリュレ」「カタラーナ」は、いずれもカスタード（卵、牛乳、砂糖、香料などから作られるソース）をベースとし、カラメルのかかった食べ物である。なお、下記で紹介するのは一般的な違いであり、例外も存在する。

材料

「プリン」「クレームブリュレ」「カタラーナ」は、主な材料に違いがある。

• プリン：全卵（卵黄と卵白）・牛乳・砂糖・香料　など
• クレームブリュレ：卵黄・生クリーム・砂糖・香料　など
• カタラーナ：卵黄・牛乳や生クリーム・砂糖・香料・小麦粉やコーンスターチ　など

まずは、「プリン」と「クレームブリュレ」「カタラーナ」を2つのグループに分けて比べてみる。

プリンには全卵を使用するが、クレームブリュレとカタラーナには卵黄のみを使用する。さらに、プリンには生クリームを使用しないが、クレームブリュレとカタラーナには生クリームを使用する。そのためプリンと比べると、クレームブリュレとカタラーナは、ねっとりとした味わいである。

全卵

一方、クレームブリュレとカタラーナの違いは、粉類の使用の有無にある。クレームブリュレには粉類（小麦粉やコーンスターチ）を使用しないが、カタラーナには粉類を使用するという違いがある。そのためクレームブリュレと比べると、カタラーナは食べごたえがある。

作り方

「プリン」「クレームブリュレ」「カタラーナ」は、作り方にも違いがある。

プリン

1. 容器にカラメルソースを入れる
2. （1）の上から材料を流し込む
3. 蒸す

クレームブリュレ

1. 容器に材料を入れる
2. 湯せんにかける
3. 表面をキャラメリゼする

カタラーナ

1. 容器に材料を入れる
2. 冷やす
3. 表面をキャラメリゼする

こちらも、まずは「プリン」と「クレームブリュレ」「カタラーナ」を2つのグループに分けて比べてみる。プリンはカラメルソース（＝砂糖と水を煮詰めたソース）を容器に入れるが、クレームブリュレ（※）とカタラーナは表面をキャラメリゼ（＝砂糖をまぶし、バーナーであぶる）する。

キャラメリゼ

一方、クレームブリュレとカタラーナの違いは湯せんの有無である。クリームブリュレは湯せんをして固めるが、カタラーナは粉類によって固めるので湯せんはしない。

一般的なプリンは蒸してつくるが、焼きプリンはオーブンで焼いてつくる。焼きプリンの表面はクレームブリュレやカタラーナに似ているが、これはオーブンの焼き目であり、キャラメリゼしてついたものではない。

まとめ