「繁体字」と「簡体字」の違いって?

POINT
  • どちらも中国語の漢字の字体。
繁体字(はんたいじ)古くから存在した漢字のこと。画数が多くて難解。香港・台湾・マカオなどで使われている。
簡体字(かんたいじ)20世紀半ばに誕生した漢字のこと。繫体字を簡単にしたもの。中国本土・シンガポール・マレーシアなどで使われている。

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繁体字と簡体字の違い

繫体字(はんたいじ)と簡体字(かんたいじ)は、どちらも中国語で使われる漢字の字体である。

繫体字を簡略化した簡体字

主にアジア圏で使用されている漢字は、古代中国で誕生した。繫体字とは、古くから存在していた漢字である。英語ではTraditional Chineseという。画数が多くて難解であるため、中国人であっても覚えるのに苦労した。

そこで20世紀半ばに誕生したのが、繫体字の画数を減らして簡略化した簡体字(簡化字)である。英語ではSimplified Chineseという。中国で文字改革が始まると、1956年以降に数回公布された。

繫体字・簡体字の例
日本語繫体字簡体字
歓迎歡迎欢迎
東京東京东京
マグロ鮪魚金枪鱼

使用している国・地域

繫体字は、香港・台湾・マカオといった地域を中心に使用されている。日本で使用されている漢字も、繫体字に近い。

他方で簡体字は、中国本土・シンガポール・マレーシアといった地域を中心に使用されている。

まとめ

繫体字簡体字
意味古くから存在した漢字20世紀半ばの中国で、繫体字を簡略化してできた漢字
特徴画数が多く、難解画数が少なく、簡単
使用地域香港・台湾・マカオなど中国本土・シンガポール・マレーシアなど