「モットー」と「スローガン」の違いって?

POINT
モットー行動の指針となる考え方のこと。座右の銘。
スローガン主義・主張を広く訴えるために作られた、簡潔な語句のこと。

英語のカード

モットーとスローガンはいずれも外来語で、日本語では「標語」などとも訳される言葉であるため、違いがよくわからない言葉である。しかしそれぞれの目的や語源には、下記のように違いが見られる。

モットーについて

モットーとは

モットーとは日常における行動の指針となるような事柄のこと、またそれを表現した言葉のことをいう。

座右の銘とも言い換えることができ、相手のモットーについて質問すれば、その者の思想・考え方などを明らかにすることができるといえる。

モットーの例

ニトリの5大サービス
  1. 商品が欠けている”空きスペース”がないこと。
  2. 展示見本などのサンプルが、本来の正しいパフォーマンスを発揮する状態で並べられていること。
  3. すべての商品の価格が分かりやすく、美しく、手に取りやすい状態に保たれていること。
  4. ディスプレイのトータルコーディネイトや接客で「買いたい」というイメージを誘導すること。
  5. 対応する人件費などのコストを極限まで抑える。
南壮一郎(ビズリーチ創業者)
「仕事も人生も楽しめ」
鳥谷敬(プロ野球選手)
「人の3倍練習する」

モットーの語源

モットーの由来は、中世のイタリアといわれている。当時のイタリアでは、騎士が盾や鎧などに自身の信念・信条を記した言葉をmottoといった。戦地で自分を鼓舞するために必要だったそうである。

スローガンについて

スローガンとは

これに対してスローガンとは、主義・主張を強く印象づけるために作成される言葉である。企業や個人の考え方を意味するモットーと比較するとスローガンは、より戦略的・宣伝的なものであるといえる。

スローガンの例

日立グループ
“Inspire the Next”
TED
“ideas worth spreading”
ナイキ
“JUST DO IT.”

スローガンの語源

スローガンの由来は、ゲーリック語(※)で集合合図の叫びを意味するsluagh ghairmであるといわれている。スコットランドの高地人などが危急の際に使ったという。

ゲーリック語:アイルランド・スコットランド・マン島で話されている言語の総称のこと。ゲール語ともいう。