「綱」と「縄」と「紐」と「ロープ」の違いって?

POINT
  • いずれも物をしばったり、結んだりするのに使う細長いもの。
綱(つな)太い。何かを支えたり、引っ張ったりするのに使う。繊維や針金などをより合わせて作る。
縄(なわ)綱より細く、紐より太い。何かを縛るのに使う。繊維や針金などをより合わせて作る。
紐(ひも)細い。何かを束ねたり、結んだりするのに使う。繊維・紙・革などをより合わせたり、縫い合わせたりして作る。
ロープ綱や縄を意味する外来語。

ロープの結び目

綱と縄と紐とロープの違い

「綱(つな)」「縄(なわ)」「紐(ひも)」「ロープ」はいずれも物をしばったり、結んだりするのに使う細長いものである。ロープは綱や縄のことを意味する外来語なので、以下は「ロープ=綱と縄」という前提で説明していく。

太さ

綱と縄と紐の太さを比較した図

「綱」「縄」「紐」の違いは太さといわれる。太い順に並べると上記イラストのようになるが、厳密な太さの基準があるわけではない

用途

太さの違いは用途の違いでもある。一番太くて丈夫な綱(英:rope)は命綱や綱引きなど、何かを支えたり、引っ張ったりするのに使われることが多い。

船留め

船留め

また綱よりも細く、紐よりも太い縄(英:rope)は荷作りや捕縄(ほじょう/犯人の逮捕などに使う縄)など、何かを縛るのに使われることが多い。

竹垣を縛る縄

竹垣を縛る縄

一番細い紐(英:string)はつづり紐や靴紐など、何かを束ねたり結んだりするのに使われることが多い。

プレゼントを閉じる麻紐

プレゼントを閉じる麻紐

材料

「綱」「縄」「紐」は材料によっても、ざっくりと分けられる。綱と縄は繊維や針金をより合わせて作る。

一方で紐の材料は繊維だけでなく、紙・布・革・ビニール・ゴムなどさまざまである。それらをより合わせたり、縫い合わせたり、切ったりして作られる。

まとめ

 ロープ
太さの比較太い中間細い
用途支える・引っ張る縛る束ねる・結ぶ
材料/作り方繊維・針金/より合わせる繊維・紙・革など/
より合わせる・縫い合わせる・切る