「落花生」と「ピーナッツ」の違いって?

POINT
  • どちらも落花生から採れる種のこと。
落花生(らっかせい)
  1. 植物そのもの
  2. 殻つきの種のこと
ピーナッツ殻がついていない種のこと

落花生

落花生とピーナッツの違い

どちらも同じ植物

地中の落花生

落花生とピーナッツは、どちらも同じ植物(=落花生/詳しくは状態で使い分ける参照)からとれる種子である。

落花生は、南アメリカ原産のマメ科の一年草で、夏から秋にかけて黄色の花を咲かせる。その後、地中で実を結び(詳しくは下記参照)、通常は殻の中に2つの種子ができる。

【参考】落花生・ピーナッツの由来

花が咲き終えると、花の下から糸のようなもの(子房柄/しぼうへい)が伸びてくる。子房柄は地中にもぐって実を結ぶことから、落花生という名前がついた。なお、ピーナッツ(peanuts)は英語で、木の実の豆という意味である。

【参考】南京豆・ジーマーミとは

南京豆(なんきんまめ)も、落花生・ピーナッツと同じ植物(=落花生)からとれる種子のことを指す。

これは江戸時代前期、中国経由で日本に入ってきたことに由来する。現在、日本で栽培されている植物は別の品種だが、名前だけ残っている。

また、沖縄料理のジーマーミ豆腐で知られる「ジーマーミ(地豆)」も、同様の意味である。他にも「唐人豆(とうじんまめ)」「異人豆」「後引き豆」とった別称がある。

状態で使い分ける

落花生

落花生

ピーナッツ

ピーナッツ

落花生とピーナッツは何が違うのかというと、その状態である。落花生は

  1. 植物そのもの
  2. 殻付きの種子

を指すのに対し、ピーナッツは殻をむいた種子のことを指す場合が多い。

使用する料理・菓子

上記の基準とは別に、使われる料理・菓子によって呼び分けている場合もある。

和菓子などの和風のものには「落花生」が、洋風のものや新しい商品には「ピーナッツ」が使われる傾向がある。

まとめ

 落花生ピーナッツ
共通点落花生から採れる種子
状態植物、殻付きの種子殻なしの種子
使用する料理・菓子和風洋風