「折り紙」と「千代紙」の違いって?

POINT
折り紙紙を折って、形を作る遊び。またそれに使う正方形の紙のこと。
千代紙和柄が入った和紙のこと。正方形だけでなく、長方形のものもある

折り鶴

それぞれの特徴

折り紙とは?

一般的に折り紙というと、下記の二つの意味がある。

折り紙

  1. 紙を折り、鶴などの形を作る遊びのこと
  2. ①の遊びに使う、正方形で色のついた紙のこと

今回は千代紙との比較から、「折り紙」は②の意味で使用する。

千代紙とは?

千代紙とは、模様(特に和柄)を色刷りした和紙のことである。千代紙は折り紙(折り紙とは?①の意味)や、手芸などに用いられる。かつて武家の女性たちは、千代紙を包装紙としても使用したという。

折り紙と千代紙の違い

材質とデザイン

両者はまず、材質とデザインについて違いがみられる。

  • 折り紙:洋紙・柄なし
  • 千代紙:和紙・和柄

一般的に折り紙は洋紙(※1)で作られており、一色刷り柄がないものが多い。他方で千代紙は和紙で作られており、「麻の葉(※2)」や「矢絣(やがすり)(※3)」といった和柄があしらわれているのが一般的である。

1 和紙に対する言葉。一般的な紙のこと。

麻の葉文様

※2 「麻の葉柄」

矢絣文様

※3「矢絣柄」のイメージ

さらに両者は、形についても違いがみられる。

  • 折り紙:正方形
  • 千代紙:正方形とは限らない

市販されている一般的な折り紙の多くは、正方形(※4)である。これに対して千代紙にも正方形の製品が多いが、A4やB4といった長方形のものも存在する

4 丸い折り紙もある。

まとめ

 折り紙千代紙
材質洋紙和紙
なし和柄
正方形が多い正方形・長方形など