「ミートソース」と「ボロネーゼ」の違いって?

POINT
ミートソーストマトと挽肉のソースをかけたスパゲッティのこと。ボロネーゼに比べてトマトが多く、甘い味付けが多い。
ボロネーゼ挽肉とトマト、香味野菜のソースをタリアテッレ(平打ちパスタ)と和えたもの。ミートソースに比べてソースを煮込む際のワインの量が多い

パスタ

歴史の違い

ミートソース

ミートソース

日本ではイタリアのボロネーゼのことをミートソースと呼んでいる。しかし、ボロネーゼがアメリカを経由して日本に入ったので、作り方がイタリアと異なってしまったとされる。

ボロネーゼ

ボロネーゼ

イタリアの北部ボローニャを代表とする料理で、フランスのラグー(煮込み)を基に生まれたと言われている。正式名称はラグー・アッラ・ボロネーゼという。

調理方法の違い

ミートソース

みじん切りにした玉ネギ、ニンジン、セロリをオリーブオイルで炒め、挽肉を加えてさらに炒める。赤ワインを加えてアルコール分を飛ばしてからトマトを加える。トマトが全体に混ざったら、水を加えてブイヨンと一緒に煮込む。できあがったソースをスパゲティにかける。ボロネーゼに比べてトマトが多く、甘い味付けが多いのが特徴

ボロネーゼ

熱したフライパンにオリーブオイル、パンチェッタを炒めた後、玉ネギ、にんにくを加えて炒め、牛挽肉を加えて焼き色が付くまで炒める。ワインを加えて煮詰め、トマトとセロリを加えてとろ火で煮込む。ワインの量はミートソースと比べて多めで、トマトの量は少なめである。できあがったソースをタリアテッレ(平打ちのパスタ)に絡める。

材料の違い

ミートソース

挽肉(牛、または合い挽き)、玉ネギ、セロリ、ニンジン、トマト(缶詰)、にんにく、塩、コショウ、オリーブオイル、赤ワイン、ブイヨン、スパゲッティ。また、ケチャップやウスターソースを加える場合もある。

ボロネーゼ

牛挽肉、パンチェッタ、玉ネギ、セロリ、ニンジン、トマト(缶詰)、にんにく、塩、コショウ、オリーブオイル、赤ワイン、タリアテッレ(平打ちのパスタ)