「能率」と「効率」の違いって?
POINT
能率 | 費やした時間に対する成果のこと。 |
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効率 | 費やした労力に対する成果のこと。 |
記事の目次
能率と効率の違い
能率と効率はいずれも“こなせる仕事の割合”(英語ではefficiency)を指すが、何に対する割合なのかという点で違いがみられる。
意味の違い
能率とは、一定の時間内にこなせる仕事の割合をいう。他方で効率とは、費やした労力(時間・資金など)に対してこなせる仕事の割合をいう。最近はコストパフォーマンス(コスパ)と表現することも多い。
言い換えると、「能率がいい」とはより少ない時間で、より多くの仕事ができることをいう。「効率がいい」とはより少ないエネルギーやコストで、より多くの仕事ができることをいう。
例文の比較
例1(時間)
1時間で4枚の原稿が書けた。
30分で4枚の原稿が書けた。
→能率もしくは効率がアップした。
例2(人員数)
10人の営業スタッフを投入して、3,000万円分の仕事を受注した。
5人の営業スタッフを投入して、3,000万円分の仕事を受注した。
→効率がアップした。
例3(資金)
100万円投資した機械で、300個の商品を製造できた。
50万円投資した機械で、300個の商品を製造できた。
→効率がアップした。
能率は時間だけを基準とした考え方だが、効率にはその他の要素も入ってくる。つまり能率がよくても、効率がよいとは限らない。
まとめ
- 能率
- 一定の時間内における成果の割合
- 効率(コストパフォーマンス)
- 費やした労力(=時間・人員・資金など)に対する成果の割合