「ウイスキー」と「ブランデー」の違いって?
POINT
ウイスキー | 大麦やライ麦などの穀物を、蒸留・熟成してつくる酒のこと。 |
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ブランデー | ブドウなどの果実を、蒸留・熟成してつくる酒のこと。 |
記事の目次
概要
ウイスキーとは
ウイスキーとは、穀物の麦芽を発酵させてつくる蒸留酒(※1)のことをいう。アルコールの濃度は40~43%程度と高い。名前の由来は、ケルト語で「命の水」という意味のuisge beathaといわれている。
なお、バーボン(※2)やスコッチ(※3)などもウイスキーの一種である。
1 アルコール発酵液を加熱し、出てきた蒸気を冷やして、再び液体にしたお酒のこと。
2 アメリカ産のウイスキーのこと
3 イギリス・スコットランド産のウイスキーのこと
ブランデーとは
ブランデーとは、果実からつくる蒸留酒のことをいう。一般的にはブドウからつくられていることが多く、アルコールの濃度は40~50%程度と高い。名前の由来は、オランダ語で「焼いたブドウ酒」という意味のbrandewijnといわれている。
なお、コニャック(※4)やグラッパ(※5)などもブランデーの一種である。
4 フランス産のブランデーのこと
5 イタリア産のブランデーのことで、ワイン用ブドウの搾りかすからつくる。
ウイスキーとブランデーの違い
このように両者は、「アルコール度数の高い蒸留酒」という点では同じである。さらに写真を見てもらえばわかるように、色も似ている。しかし、両者の違いは原料にある。
- ウイスキー:穀物
- ブランデー:果実
ウイスキーは大麦やライ麦、トウモロコシなどといった穀物から作られる。

大麦
他方でブランデーはブドウやリンゴ、サクランボなどといった果実から作られる。ともにそれぞれの原料を蒸留・熟成してつくられている。

ブドウ
すなわち両者の違いを簡単に言うとすれば、ビールを蒸留・熟成させたのがウイスキーで、ワインを蒸留・熟成させたのがブランデーとも表現することができる(※6)。
6 厳密には、産地・熟成方法などの諸条件は異なる。
まとめ
- ウイスキー:穀物からつくる
- ブランデー:果物からつくる
→両者はビールとワインくらい、違う存在である。