「白い殻のたまご」と「茶色い殻のたまご」の違いって？

POINT

白い殻のたまご	ジュリアやジュリアライトといった鶏の品種から生まれたたまご。餌代がかからず、産卵数も多いので比較的安い。
茶色い殻のたまご	ボリスブラウンなどの鶏の品種から生まれたたまご。餌代がかかり、産卵数も少ないので比較的高い。

記事の目次

白い殻のたまごと茶色い殻のたまごの違い

スーパーマーケットなどで並べられているたまごには、大きく分けて「白い殻のたまご（白たまご）」と「茶色い殻のたまご（赤たまご）」がある。両者は、味や栄養価などに違いがあるわけではない。

明らかに違う点は、たまごを産む鶏の種類である。たまごの殻の色は、鶏が持っている「プロトポルフィン」という色素の含有量によって決まるが、その含有量は鶏の種類によって異なるためである。

日本で販売されている白い殻のたまごの多くは、「ジュリア」や「ジュリアライト」という種類のニワトリである。他方で、茶色い殻のたまごの多くは「ボリスブラウン」という種類のニワトリである。

鶏の種類は違うにせよ、繰り返すが、両者は味や栄養における差はない。しかし、白い殻のたまごよりも茶色い殻のたまごのほうが、高い価格で販売されていることが多い。これはなぜかというと、餌代や産卵数の違いが価格に反映されているからである。

白い殻のたまごを産む「ジュリア」「ジュリアライト」は、餌の量が少なく済み、産卵数が多い。よって価格は安くなる。

他方で茶色い殻のたまごを産む「ボリスブラウン」は、食べる餌の量が多く、さらに産卵数も少ない。よって価格は高くなる。とはいえ、最近は品種改良によってその差は縮まりつつあるという。