「二期作」と「二毛作」の違いって?

POINT
二期作同じ田や畑で、同じ作物を年に2回栽培すること。
二毛作同じ田や畑で、違う作物を年に2回栽培すること。

畑

二期作と二毛作の違い

二期作は同じ作物を2回

二期作とは、同じ耕地で同じ作物を年2回栽培することをいう。主に、稲作に対して使われる言葉である。

【例】

《1回目》春~夏にを栽培・収穫
《2回目》秋~冬にを栽培・収穫

土地の生産性を高めることができるため、日本では大正時代に普及した。しかし現在では、減反政策(米の生産量を調整するための政策のこと)などの影響により、ほとんど行われていない。

なお温暖な気候の台湾や中国南部、東南アジアなどの熱帯の地域では、今も二期作が普通であるという。

二毛作は異なる作物を2回

他方で二毛作とは、同じ田や畑で異なる作物を年2回栽培することをいう。

【例】

《1回目》春~夏にを栽培・収穫
《2回目》秋~冬に小麦を栽培・収穫

例えば米と麦、米と大豆といった組み合わせがみられ、1回目を「表作(おもてさく)」、2回目を「裏作(うらさく)」と呼ぶ。

二期作と同様、土地の生産性を高めることができるため、日本では鎌倉時代以降に普及した。

しかし、養分を使いすぎて土壌が弱まることなどが原因で、こちらも今ではあまり行われていない。