「ツツジ」と「サツキ」の違いって?
POINT
ツツジ | ツツジ科ツツジ属の総称。4~5月頃に花を咲かせる。おしべの数は5~10本で、葉はやわらかくて大きい。葉に生える細かい毛は緑色。 |
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サツキ | ツツジの一種。5~6月頃に花を咲かせる。おしべの数は5本で、葉は硬くて小さい。葉に生える細かい毛は茶色。 |
記事の目次
概要
ツツジとは

ツツジ
ツツジとは、ツツジ科ツツジ属の植物の総称をいう。世界には約850もの種類が存在し、花の大きさや色・葉の寿命などはさまざまである。
サツキとは

サツキ
サツキとは、ツツジ科の半常緑低木をいう。和名「サツキツツジ」の略称であり、本来はツツジの一種である。ところが販売店などでは、ツツジとは別の植物として扱われていることが多い。
ツツジとサツキの違い
よく似たツツジとサツキだが、下記のポイントを押さえれば見分けられる。
開花時期とおしべの数
ツツジとサツキの開花時期を比べると、ツツジのほうが少し早い。ツツジの開花時期は4月中旬~5月上旬である。新しい葉が出るのは5月~6月なので、葉より先に花が咲く。よって開花初期のツツジは、花が株全体を覆うように咲く。なお、ツツジのおしべの数は、一般的に5~10本である。
サツキの開花時期は5月中旬~6月中旬である。陰暦の5月(皐月/さつき)に花を咲かせることから、サツキ(サツキツツジ)と呼ばれるようになった。新しい葉が出るのはツツジと同様5月~6月なので、葉が出てから花が咲く。よって開花したサツキは、花の間から葉が見える。なお、サツキのおしべの数は5本である。
葉
ツツジの葉はやわらかく、大ぶり(長さ5cm幅1cm程度)である。
他方でサツキの葉は硬く、小ぶり(ツツジの半分程度)である。
両者の葉と新芽には細かい毛が生えているが、ツツジは緑色、サツキは茶色である。
まとめ
ツツジ | サツキ | |
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開花時期 | 4月中旬~5月上旬 | 5月中旬~6月中旬 |
おしべの数 | 5~10本 | 5本 |
葉のやわらかさ | やわらかい | 硬い |
葉の大きさ | 大きい | 小さい |
葉に生えた毛の色 | 緑色 | 茶色 |