【時代区分】「近世」と「近代」の違いって?

POINT
近世歴史の時代区分の一つで、古代・中世のあとに続く時代のことをいう。
近代歴史の時代区分の一つで、封建制社会から抜け出した資本主義社会の時代のことをいう。近世よりも新しい時代区分を指す。

二本松城からの風景

近世(きんせい)と近代(きんだい)には、共通する大きく二つの意味がある。一つ目は単に「近頃」という意味、もう一つは歴史の時代区分のひとつである。以下は、歴史の時代区分としての意味について説明する。

広義では同じ意味

先ほど述べたように、近世と近代は歴史の時代区分の一つという点では共通している。さらに言えば、両者は広義では古代・中世のあとに続く時期、そして現代以前という同じ意味で使われる。

狭義では近世から近代へという順番

狭義では近世の方が古い時代を指し、近代の方が新しい時代区分を指す。

近世とされる時代

ヨーロッパ史における近世は、ルネサンス期から絶対王政期の頃(14世紀~18世紀頃)までを指すとされる。

また日本史では江戸時代(17世紀~19世紀頃)を指し、場合によってはそれ以前の安土桃山時代(16世紀後半)も含むことがある。

近代とされる時代

近代は一般的に、封建制社会のあとに出現した資本主義社会の時代のことをいう。

ヨーロッパ史における近代はフランス革命からロシア革命までの時代(18世紀後半~20世紀初頭)を指すとされる。

また日本史においては、明治維新から太平洋戦争終結(19世紀~1945年)までを指す。そして、その後の時代区分は現代とされる。