「未納」と「滞納」の違いって?

POINT
未納(みのう)支払期日前か支払期日後かは関係がなく、まだ支払っていないこと。
滞納(たいのう)支払期日を過ぎても支払っていないこと。

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記事の目次

未納と滞納の違い

未納と滞納はいずれも税金や料金など、支払うべきものを支払っていないという意味では同じである。ところが両者は問題の度合いが異なる。

未納は単にまだ支払っていないことを意味しており、支払期日をすでに過ぎているかどうかまでは意味しない。支払期日を過ぎていれば未納は問題である(→滞納に該当)が、支払期日前であれば未納は問題にはならない。

一方で滞納は、支払期日をすでに過ぎていることを意味している。例えば督促や催促をされても税金を納めなかった場合(下記【例】)、滞納処分として財産を差し押さえられる。つまり滞納は、していること自体が問題である。

【例】税金を滞納した場合の流れ
1.納期限
2.督促(とくそく)延滞金を含め、税金の納付を促す。
3.催告(さいこく)督促をしてもなお、税金の納付がなされない場合に納付
4.財産調査・捜索滞納者の財産(預貯金・不動産・給与・債権など)を有する第三者に対して調査を行う。
5.財産差押差し押さえる財産を決定、当該財産の利害関係者(金融機関・務先など)に差押通知書の送付を行う。
6.換価処分財産を差し押さえてもなお、納付がなされない場合は当該財産を売却する。
7.滞納した税金に充当売却した財産を税金に充当する。

まとめ

 未納滞納
意味まだ支払っていないこと支払期日を過ぎてもまだ支払っていないこと
問題があるか?【支払期日前】問題ない
【支払期日後】問題
常に問題