「マスキングテープ」と「メンディングテープ」の違いって?

POINT
マスキングテープ塗装をする際、塗りたくない場所を覆っておくためのテープのこと。粘着力は弱く、書き込むときは油性ペンなどを使用する。
メンディングテープ本や書類などの補修・補強のために使うテープのこと。粘着力が強く鉛筆でも書き込むことができる。

色とりどりのマスキングテープ

概要

マスキングテープとは

マスキングテープのイメージ

マスキング(masking)とは覆い隠すという意味である。故にマスキングテープとは、ペンキなどの塗装の際、はみ出して色を付けないようにするために貼られるテープのことである。もとはアメリカで自動車塗装用に開発された。

近年では、可愛らしい柄が入ったマスキングテープを使い、装飾や包装などに用いることが流行っている。

メンディングテープとは

メンディングテープのイメージ

メンディング(mending)とは修繕するという意味である。故にメンディングテープとは、本や書類などの補修・補強のために貼られる半透明のテープのことである。

使い方はセロハンテープに準ずるが、鉛筆でも書き込むことが可能で、セロハンテープよりも劣化しにくいという特徴がある。さらにメンディングテープを貼った書類をコピーしても、テープの跡は写らない。

また近年ではマスキングテープと同様、可愛らしいメンディングテープが登場し、装飾や包装などに用いられている。

マスキングテープとメンディングテープの違い

用途

上記で説明した通り、両者は本来の目的が異なっている。

  • マスキングテープ:塗装箇所以外に色が付かないようにするため
  • メンディングテープ:本や書類の補修・補強のため

粘着力

  • マスキングテープ:弱い
  • メンディングテープ:強い

まずマスキングテープは、剥がすことを前提にしているテープである。そのため剥がしても糊があまり残らず、仮止めとしても活用されている。他方でメンディングテープは、剥がすことが前提の製品ではないため、強力な粘着力を持っている。

よって一時的な固定にはマスキングテープ、長期的な固定にはメンディングテープが向いているといえる。

書き込みの方法

  • マスキングテープ:主に油性ペン
  • メンディングテープ:鉛筆でも可

マスキングテープは基本的には油性ペンでないと、表面に書き込みできない。しかし近年では、水性ペンでも書き込みができる製品も発売されるようになった。

他方でメンディングテープはすでに説明した通り、鉛筆でも表面に書き込むことができる。もちろん油性ペンも使用することができる。

まとめ

 マスキングテープメンディングテープ
用途塗装箇所以外への塗装を防ぐため補修・補強のため
粘着力弱い(一時的な固定が目的)強い
書き込み方法油性ペンが基本鉛筆でも可