「マンゴスチン」と「ライチ」の違いって?

POINT
  • どちらも熱帯原産のフルーツ。
マンゴスチン原産地はマレー半島など。皮は紫・黒色で、表面はザラザラしていない。果肉は房状で、白色上品な甘酸っぱさがあり、「果物の女王」と呼ばれる。5月~7月頃に出回る。
ライチ(レイシ)原産地は中国・ベトナム。皮は赤色で、表面がザラザラしている。果肉は大きな種を包むような形で、乳白色ジューシーな味わい。2月~9月頃に出回る。

たくさんのマンゴスチンが売られているところ

マンゴスチンとライチの違い

マンゴスチンとライチは、どちらも熱帯を原産地とするトロピカルフルーツである。

分類・原産地

マンゴスチン

マンゴスチン

マンゴスチンはマレー半島などを原産地とする、オトギリソウ科フクギ属の植物である。木の高さは10~20メートルほどになり、ピンク色の花を咲かせる。生育条件が適していないことから日本では栽培されておらず、国内で食べられているほとんどがタイから輸入したものである。

ライチ

ライチ

ライチ(レイシ)(※)は、中国やベトナムを原産地とする、ムクロジ科レイシ属の植物である。木の高さは10~20メートルほどになり、白い花を咲かせる。国内では鹿児島や宮崎で生産されているが、国内で出回っているもののほとんどが輸入品である。

なお、名前のよく似たバンレイシというフルーツがあるが、こちらはバンレイシ科に属する別種の植物である。

ライチは茘枝(レイシ)ともいう。ライチは英語、レイシは中国語の茘枝(現地での発音はリーツゥーやリーヂーなど)に由来する呼び方である。

果実の見た目

マンゴスチンの果肉

マンゴスチンの果肉

マンゴスチンの果実の皮は厚く、紫~黒をしている。ライチとは違い、表面はザラザラしていない。4枚のヘタがついており、その逆側には花びらのような模様がある。果肉は房状になっており、白色をしている。

なお、中の房の数は模様の花びらと同じ数である(下記の写真であれば6つ)。

マンゴスチンの模様

ライチの果肉

ライチの果肉

一方で、ライチの皮は赤くザラザラしていてかためである。果肉は乳白色で、大きな種を包みようについている。果肉はマンゴスチンとは違い、房状ではない(下記参照)。

マンゴスチンの果肉2

味・出回る期間

マンゴスチンは上品な甘酸っぱさがあり、「果実の女王」とも呼ばれるほど、美味で知られている。例年、5月~7月頃に出回る。

一方で、ライチはジューシーな味わいで、楊貴妃(ようきひ)が愛したことでも有名である。例年、2月~9月頃に出回る。

まとめ

 マンゴスチンライチ(レイシ)
分類オトギリソウ科フクギ属ムクロジ科レイシ属
原産地マレー半島など中国・ベトナム
果実の皮の色紫~黒
果実の皮の表面ザラザラしていないザラザラ
果肉の形房状房状ではない
(大きな種を包む形)
果肉の色乳白色
上品な甘酸っぱさ
(果物の女王)
ジューシー
出回る期間5月~7月頃2月~9月頃