「ダウ平均株価」と「日経平均株価」の違いって?
POINT
ダウ平均 | 一般的にはダウ・ジョーンズ工業株価平均のことを指す。アメリカの株式市場において歴史のある株式指数であり、世界的にも広く浸透している。アメリカを代表する30の優良銘柄によって構成されている。 |
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日経平均 | 日本経済新聞社が公表している株価指数のことを指す。日本の株価指数としては様々な場所で用いられ、東京証券取引所で取引されている225の主要銘柄が対象になっている。 |
ダウ平均株価と日経平均株価は、いずれも広く用いられる株式指数という点では共通している。しかし、対象となっている銘柄や株式市場などについてはまったく異なっている。
記事の目次
ダウ平均は米・ニューヨーク株式市場の指数
一般的にダウ平均株価というと、ダウ・ジョーンズ工業株価平均のことを意味することが多い(※)。それはS&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズ社によって算出・公表されている、アメリカ・ニューヨーク株式市場の株式指数である。そのため「NYダウ平均」と表記されることが多い。
アメリカのダウ・ジョーンズ社が開発した株価の計算方法のことを指すこともある。
またダウ平均は、アメリカを代表する30の優良銘柄によって構成されている。とはいえ、実際に対象となっているのはアメリカのみならず、世界を代表する多国籍企業である。そのためダウ平均は、世界経済を反映しているともいえる。よってその動向は、世界中から注目を浴びている。
なお、対象となる銘柄については、時代の流れを反映するために不定期の入れ替えが行われている。
- ダウ平均株価の主要銘柄の例(2020年時点)
- アップル
- ウォルト・ディズニー・カンパニー
- ザ コカ・コーラ カンパニー
- マクドナルド
- マイクロソフト
日経平均は東京証券取引所の指数
これに対して日経平均株価とは、日本経済新聞社が発表している株式指数のことである。
東京証券取引所で取引されている225の主要銘柄を対象としており、いずれも一部上場銘柄の中から選定されている。そして対象となる銘柄は、原則として毎年10月に見直されている。
なお、同じく東京証券取引所で取引されている銘柄を対象にしている指標として有名なのがTOPIX(トピックス。東証株価指数とも)である。
こちらは東京証券取引所が公表しているもので、日経平均と並んで広く使われている株式指数である。その対象となっている銘柄は、一部に上場している内国普通株式全銘柄となっている。
- 日経平均株価の主要銘柄の例(2020年時点)
- 日本ハム
- 資生堂
- 三菱重工業
- ソニー
- トヨタ自動車