「左手を上げた招き猫」と「右手を上げた招き猫」の違いって?

POINT
左手を挙げた招き猫人(客)を招くご利益があるとされる。性別はメスとされる。
右手を挙げた招き猫お金を招くご利益があるとされる。性別はオスとされる。

招き猫

招き猫とは

招き猫とは、猫の形をした縁起物である。商売繫盛の縁起を担ぎ、江戸時代から商家などではよく飾られている。招き猫の起源には下記のように諸説あるが、詳細はわかっていない。

  • 中国の故事
  • 新吉原の遊女・薄雲太夫
  • 浅草の今戸神社
  • 世田谷の豪徳寺
  • 落合南長崎の自性院

カラフルな招き猫

近年の招き猫はバラエティーに富んでいる。例えば赤・黒・金などの色(※1)をしたものや、海外向けに手の甲を見せている(※2)タイプなどもある。

1 赤は病気封じ、黒は魔除け、金は金運アップを表すとされている

2 欧米で手のひらを見せることは、人を追い払う仕草となるため

しかし一般的な招き猫といえば、三毛猫が片方の前足を上げ、手のひらを見せている姿である。

このとき、左手を上げている招き猫・右手を上げている招き猫が存在する。そして、招き猫がどちらの手を上げているかによって、ご利益と性別が変わってくるといわれている。

ご利益・性別の違い

右手・左手を上げた招き猫

一般的に、両者のご利益・性別の違いは下記とされている。

  • 左手を上げた招き猫:人(客)を招く。メス。
  • 右手を上げた招き猫:お金を招く。オス。

違いの理由

この左右の違いの理由は定かではないが、たいていの人は右手でお金を扱うからともいわれている。

また性別の違いの理由だが、メスは甘え上手なイメージから、お客を呼び込むと考えられたようである。他方で、オスはねずみをよく狩るイメージから、収穫が増える(=お金が増える)と考えられたようである。

両手を上げた招き猫について

両手を上げた招き猫

他にも、両手を上げている招き猫が存在する。こちらのタイプのご利益は、二つの意見に分かれている。

  1. 客とお金の両方を招く
  2. 「お手上げ」状態を表す

なお、両手を上げている招き猫の性別は不明である。

まとめ

  • 左手を上げた招き猫:客を招く(メス)
  • 右手を上げた招き猫:お金を招く(オス)
  • 両手を上げた招き猫:両方招く、もしくはお手上げ(性別不明)