「メジャー」と「インディーズ」の違いって?

POINT
  • どちらも大手(メジャー)とマイナー(インディーズ)として使われる用語で、主に音楽業界において使われる。
メジャー日本レコード協会に入会している大手レコード会社とそこから発売された音楽のジャンルのこと。
インディーズ日本レコード協会に入会していない中小レコード会社とそこから発売された音楽のジャンルのこと。

たくさんのCD

言葉の意味

一般的に単に「メジャー」「インディーズ」と言う場合、音楽のことを指し、それ以外の場合「インディーズゲーム」など、それぞれのジャンル名を足す場合が多い。音楽以外には映画、演劇、ファッション、ゲームなどで使われる。

ライブシーン

メジャー

「メジャーレーベル」とも呼び、大手レコード会社とその音楽ジャンルのこと。具体的には日本レコード協会に入会している会社のことで、メジャーレコード会社の流通を使って販売される音楽全般の意味が含まれる。

メジャーでは大規模な予算と流通で確実に利益を出す必要があるため、広く一般に受け入れられる音楽ジャンルというイメージが持たれる。

メジャーから初めてCD販売することを「メジャーデビュー」という。

インディーズ

「インディーズレーベル」とも呼び、中小レコード会社とその音楽ジャンルのこと。具体的には日本レコード協会に入会していない会社のことで、メジャーほどの大規模な企業もあれば、自主制作のようなものも含み、直販や独自の流通で販売する。

メジャーより小規模な予算と流通で販売されるため、個性的で実験的な音楽ジャンルというイメージが持たれる。

インディーズで制作されたものが人気になり、初めてメジャー流通でCD販売することを「メジャー流通デビュー」という。

日本と世界の違い

CDショップ

メジャー

日本では日本レコード協会に入会しているレコード会社などについて言うが、世界的には音楽市場の売上高で全体のシェアの70%を占めている三大レコード会社「ユニバーサルミュージックグループ」「ワーナーミュージック」「ソニー・ミュージック・エンターテイメント」のことを指す。

インディーズ

インディーズは「Independent(独立)」から来た言葉で、欧米において大手の資本とは関係のない、独立性の高い意味で使われる。インディーとも呼ばれ、特にアメリカではインディーと呼ぶほうが一般的。

欧米ではメジャーの三大レコード会社以外のすべてを指すのに対し、日本においては日本レコード協会に入会していないレコード会社やレーベルのこと、もしくはもっと広い意味で音楽ジャンルとして使われ、その定義は曖昧。

収入などの特徴

CDとCDケース

メジャー

一般的にメジャーで販売するアーティストは、マネージメントオフィスなどの芸能活動全般をマネジメントする芸能事務所に所属し、契約したレコード会社からCDなどの音楽データを販売する。

メジャー流通で販売されるCDの売上のうちアーティスト印税(歌唱印税)として1%作詞作曲していれば5%がアーティストに支払われる。新人の場合、一括で芸能事務所が管理し、固定給を支払われるという形態も多い。

CD販売の内訳例の図

インディーズに比べ、大きな販売網と多い予算と蓄積されたノウハウでプロモーション力が高く、インディーズの10倍以上ブレイクしやすいとも言われる。

インディーズ

インディーズの場合、メジャーと遜色ないような大きいレコード会社から、アーティスト自主制作で、ライブ会場で直販するようなものまで幅が広い。

アーティストの自主制作で直販の場合、CDの製造のみ外注し、それ以外の制作・販売・宣伝など事務的なものも含めすべてを自身で行うため、すべてをアーティストがプロデュースすることができ、自由度が高く個性的なものを作ることが可能である。

収入においても、経費以外アーティスト自身のものになるため、取り分としてはメジャーよりも割合は大きい。しかし、低予算であることと、営業や雑務もこなさないといけないことからアーティストが創作に専念し辛いことなどがメジャーとは異なる。

インディーズでも規模が大きいレコード会社やレーベルは、これまでの「メジャーへ進出するための足場」のような立ち位置のものより、「よりアーティスト中心で独立性の高いもの」というようなものが増えていると言われる。メジャーが多額の宣伝費をかけて短期間で大量に売る販売戦略なのに対し、個々のアーティストからの発信として地道なライブ活動や口コミでひろげていくような戦略となる。

レコード会社の種類

音楽制作の業務内容の図

メジャーレコード会社(大手)

制作・宣伝・営業まですべて自社で完結する。プレス工場を持っている会社もある。全国に営業所を所有し、小売店への販売活動を行う。

狭義にメジャーという場合、日本レコード協会の正会員のみを指す場合もあり、2020年時点での日本レコード協会正会員は以下の18社である。

  • 日本コロムビア株式会社
  • 株式会社JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント
  • キングレコード株式会社
  • 株式会社テイチクエンタテインメント
  • ユニバーサル ミュージック合同会社
  • 日本クラウン株式会社
  • 株式会社徳間ジャパンコミュニケーションズ
  • 株式会社ソニー・ミュージックレーベルズ
  • 株式会社ポニーキャニオン
  • 株式会社ワーナーミュージック・ジャパン
  • 株式会社バップ
  • 株式会社ビーイング
  • エイベックス・エンタテインメント株式会社
  • 株式会社フォーライフ ミュージックエンタテイメント
  • 株式会社ヤマハミュージックコミュニケーションズ
  • 株式会社ドリーミュージック
  • 株式会社よしもとミュージック
  • 株式会社バンダイナムコアーツ

独立系レコード会社(インデペンデントレーベル)

制作や宣伝に特化し、メジャーの資本に属さない独立した会社。営業システムを持たず、メジャーレコード会社と販売代行契約(ディストリビューション)を結ぶ。欧米における「インディーズ」の定義と近い。

レーベル

たくさんのレコード

ビッグアーティストまたはマネージメントオフィスを中心に設立され、宣伝や営業はメジャーレコード会社に任せ、楽曲制作と権利管理業務を専門に行う。

レーベルとは、レコードの盤面中央部に貼られるラベルにブランド名などを記載することに由来し、もとはレコード会社の一部署のような使い方のみだったが、現在は独立した企業を指す場合も多い。単に「レーベル」というと楽曲制作を中心とする会社を指すが、「メジャーレーベル」「インディーズレーベル」というとレコード会社もレーベルも全て含んだ意味で使われる。

インディーズレコード会社

1980年代初頭に登場した形態で、小さい企業や自主制作組織などが独自ルートで販売を行う。