「一所懸命」と「一生懸命」の違いって?

POINT
一所懸命武士が一か所の領地に命をかけること。
一生懸命物事に命がけで取り組む様子のこと。

荷物を運ぶ人

「一生懸命」は「一所懸命」に由来

「一所懸命(いっしょけんめい)」は中世(鎌倉・室町時代)において、武士が君主から与えられた土地を命がけで守ったことから生まれた言葉である。

生活の頼りとなるため、武士は土地にすべてをかけて生きたのである。

これが物事に命がけで取り組むさまという意味に転じ、さらに「一生懸命(いっしょうけんめい)」と書くようになったといわれている。

「一生懸命」の表記で使用することの方が多い

現代では、「一生懸命」と「一所懸命」は同義として使われることがある。しかしその場合には、メディア等では「一懸命」という表記に統一していることが多い。