【将棋】「王将」と「玉将」の違いって?

POINT
  • どちらも将棋で大将となる駒(こま)のこと。
王将(おうしょう)対局者のうち、力のある者が使う駒。
玉将(ぎょくしょう)対局者のうち、力のない者が使う駒。

王将と玉将

記事の目次

王将と玉将の違い

将棋の盤面

将棋の駒(こま)には、飛車、角行、金将、銀将、桂馬、香車、歩兵が一組ずつ、王将(おうしょう)と玉将(ぎょくしょう)が1枚ずつ※存在する。

その他の駒(例えば飛車や金将など)は一組の駒に2枚ずつあるので、1人1枚ずつ打てる。

王将と玉将は、どちらも大将となる駒である。すなわち、これらの駒を相手に取られたら負けとなる。動き方も同じで、上下左右斜めに一つずつ移動できる。

王将と玉将の動き方

王将と玉将の動き方

つまり、王将と玉将は駒としての価値や動きは一緒である。だが、対局者との関係によって、王将と玉将のどちらを大将にできるかが決まる。普通、王将は上位の者が打ち、玉将は下位者が打つとされているためである。

例えば、九段の棋士(きし)と七段の棋士の対局を考えてみる。この場合、王将を打つのは格上の九段の棋士、玉将を打つのは格下の七段の棋士である。

もともと、大将は玉将(玉は宝石を表す)のみであった。つまり一組の駒の中に、2枚の玉将が存在していた。しかし、いつしかそのうちの1枚が王将に変わる。由来は諸説あるが、豊臣秀吉が「玉」を「王」に変え、王は1人で良いとした説が有名である。

まとめ

王将
(おうしょう)
玉将
(ぎょくしょう)
役割大将(取られたら負け)
動き方上下左右斜めに一つずつ
打てる者上位者下位者