【じゅけん】「受検」と「受験」の違い

POINT
受検検査や検定を受けること。
受験試験を受けること。

勉強をする学生

受検と受験の違い

何を受けるのか

受検と受験は、ともに「ジュケン」と読む点においては同じである。しかし両者は、何を受けるのかによって使い分けられている。

受検
検査・検定を受けること
受験
試験を受けること

と書くと非常にシンプルであるが、ここで検査・検定と試験の違いを考えてみる。

検査

検査とは一定の基準と照らして、適不適などを調べることである。例えば、視力検査の結果が0.7以上であれば、通常はメガネをかける必要はないと判断される(0.7はあくまでも目安)。

検定

また検定とは、一定の基準に適合しているかを調べ、合不合などを決めることである。例えば文部科学省が行っている「教科書検定」では、あらかじめ詳細な基準が公表されており、それに基づいた審査が行われている。

試験

他方で試験とは、能力や性質などを調べることであり、絶対的な基準はない。例えば入社試験では、年度や面接官によって基準が変わることがあるため、同じ能力を持つ者であったとしても結果が変わることも多いにありうる。

すなわち、一定の基準が設けられたものを受けるのが受検であり、絶対的な基準がないものを受けるのが受験であるとも言うことができる。

公立と私立の受ケン

だるま

それでは、入学試験について考えてみたい。試験を受けるのであれば、すべて「受験」を使うと思いがちであるが、公立中学・高校の入学試験に関しては「受検」が使われる場合もある。

というのも、公立中学・高校が入学志望者に対して実施するのは入学試験ではなく、正しくは“適性検査”だからである。他方で、私立の学校が入学志望者に対して実施するのは“入学試験”であるので、「受験」を用いるのが正しい。

まとめ

受検
検査・検定を受けること(一定の基準あり)
受験
試験を受けること(絶対的な基準なし)