「インスタント食品」と「レトルト食品」の違いって?
POINT
インスタント食品 | 簡単な調理で食べられる食品のこと。加工の過程でいったん品質を変える。水やお湯を加え、元の品質に戻して食べる。 |
---|---|
レトルト食品 | 調理済みの食品を袋詰めにし、加工した食品のこと。加工の過程で品質は変えない。熱湯で温めて食べる。 |
記事の目次
インスタント食品とレトルト食品の違い
インスタント食品とレトルト食品はどちらも、手軽に食べられて保存がきく食品である。しかし両者は加工の仕方や食べ方が異なる。
インスタント食品とは?
インスタント(instant)とは英語で「即時の」「即席の」といった意味である。すなわちインスタント食品とは調理に手間をかけず、短時間で食べられる食品だ。
代表例はインスタントラーメンやインスタントコーヒーなど。元の食品を乾燥させたり、粉末にしたりして、いったん品質を変えている。水やお湯を加え、元の品質に戻して食べるのが一般的である。
簡単な調理のみで食べられる食品という意味では、冷凍食品やレトルト食品などもインスタント食品の一種だ。しかし一般的には、上述の食べ方をするものをインスタント食品と呼んでいる。
レトルト食品とは?
レトルト(retort)とは本来「蒸留釜」の意味であったが、缶詰や袋詰めにした食品を加圧・加熱・殺菌する装置を意味するようになった。
すなわちレトルト食品とは調理済みの食品を袋詰めにし、加圧・加熱・殺菌した食品だ。インスタント食品とは違い、食品自体の品質は変えない。
代表例はレトルトカレーやレトルトハンバーグなど。熱湯で温めて食べるのが一般的である。
まとめ
インスタント食品 | レトルト食品 | |
---|---|---|
共通点 | 簡単な調理で食べられる・保存がきく | |
加工方法 | 元の食品を乾燥させたり粉末にしたりする(品質を変える) | 調理済み食品を袋詰めにし、加圧・加熱・殺菌する(品質は変えない) |
食べ方 | 水分を加えて元の品質に戻して食べる | 熱湯で温めて食べる |