「インナーマッスル」と「体幹」の違いって?

POINT
インナーマッスル体の深いところにある筋肉のこと。
体幹胴体にある筋肉のこと。

身体を鍛える人

概要

インナーマッスルとは

インナーマッスルとは、骨の近くにある筋肉のこと(※1)を指す。

体の奥にあるため「深層筋」、赤みを帯びているため「赤筋(せききん)」、収縮速度の遅さから「遅筋」などと呼ばれる。関節を固定したり、保護したりする役割を持っている。

1 大腰筋・腸骨筋など

インナーマッスルの図

インナーマッスルのイメージ

なおインナーマッスルに対して、アウターマッスルという筋肉も存在する。アウターマッスルは、体の表面近くにある筋肉(※2)のことを指している。

2 三角筋・大胸筋など

すなわちインナーマッスルとアウターマッスルは深さによって、ざっくりと下記のように区別することができる。

  • 浅いところにある筋肉 → アウターマッスル
  • 深いところにある筋肉 → インナーマッスル

体幹とは

他方で体幹とはいわゆる胴体のこと(※3)、もしくは胴体にある筋肉のこと(※4)を指す。以下では胴体部分にある筋肉という意味で、「体幹」の語を使用する。

3 体幹に対し、手足は「体肢」という。

4 脊柱起立筋・腹直筋など

体幹の図

体幹のイメージ

インナーマッスルと体幹の違い

インナーマッスルと体幹はいずれも、昨今鍛えることが望ましいと言われている筋肉であり、両者を混同している人も多い。しかし両者はそもそも、指している筋肉が違う。

  • インナーマッスル体の深いところにある筋肉(場所は問わない
  • 体幹胴体にある筋肉(深さは問わない

インナーマッスルとは「体の深いところにある筋肉」を指しているので、手足を含め全身に存在している。

したがって、体幹の深いところにある筋肉もインナーマッスルと呼ぶことができる(※)。

体幹の浅いところにある筋肉は、アウターマッスルと呼ぶこともできる

インナーマッスルと体幹のイメージ

インナーマッスルの位置に関する図