【ふじん】「夫人」と「婦人」の違いって?

POINT
夫人(ふじん)他人の妻のこと。
婦人(ふじん) 成人した女性のこと。

こちらを見つめる婦人

夫人と婦人の違い

夫人と婦人はどちらも「ふじん」と読み、女性を表す語という点では同じである。しかし両者は、意味する女性が異なる。

夫人とは?

夫人とは他人の妻を意味する。つまり既婚女性だ。英語でいうところのwifeやMrs.である。もとは貴人の妻という意味であり、転じて他人の妻を表す尊敬語となった。

夫人の使用例
  • 社長夫人
  • 夫人同伴
  • キュリー夫人…物理学者Marie Curieのこと。夫はPierre Curie

婦人とは?

婦人とは成人した女性を意味する。すなわち既婚・未婚は問わない。英語でいうところのladyやwomanである。やや古めかしくて改まった言い方で、紳士に対する語でもある。

婦人の使用例
  • 婦人服・婦人靴 ⇔ 紳士服・紳士靴
  • 婦人科
  • 婦人参政権

まとめ

夫人婦人
共通「ふじん」と読み、女性を表す
意味他人の妻の尊敬語成人女性の改まった言い方
既婚・未婚の区別既婚既婚・未婚は問わない