「金魚」と「鯉(こい)」の違いって?
POINT
- どちらもコイ科の淡水魚のこと。
金魚 | 口ヒゲがない。大きさは数cm~30cmくらい。寿命は10年~15年くらい。 |
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鯉 | 口ヒゲがある。大きさは40cm~80cmくらい。寿命は50年前後。 |
記事の目次
概要
金魚とは?
金魚はコイ科に属する淡水魚の一種である。フナから人為的につくられた観賞用の魚。原産地は中国で、日本には1500年代初頭に渡来した。品種改良が重ねられた結果、多くの種類が存在する。中でも和金(わきん)や琉金(りゅうきん)、蘭鋳(らんちゅう)などが有名。
鯉とは?
鯉はコイ科に属する淡水魚の一種である。食用や観賞用とされる。野生種で黒褐色をしたノゴイ、飼育品種でウロコの少ないドイツ鯉、色彩や模様の美しい錦鯉などが有名。
金魚と鯉の違い
金魚すくいで取った金魚を育てたら鯉になったという話があるが、金魚と鯉はまったく異なる種類である。本来ならあり得ない話だが、あやしい場合は以下のポイントで見分けられる。
口ヒゲの有無
一番わかりやすいのは、口ヒゲの有無だ。金魚の口の両脇にはヒゲがない。ちなみに金魚の原種であるフナにもヒゲはない。
一方で鯉には、口の両脇にヒゲが生えている。鯉はこのヒゲを使って、水底のエサを探すのである。
体長
金魚の大きさは数cm~30cm程度と、鯉に比べて小ぶりである。
一方で鯉の大きさは40cm~80cm程度と、金魚に比べて大ぶりである。
寿命
金魚の寿命は10年~15年程度と、鯉に比べて短い。一般家庭で飼育した場合はさらに短く、3~4年ともいわれている。
一方で鯉の寿命は50年前後と、金魚に比べてかなり長い。
まとめ
金魚 | 鯉 | |
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共通点 | コイ科に属する淡水魚 | |
用途 | 鑑賞用 | 食用・観賞用 |
口ヒゲ | 生えていない | 生えている |
体長 | 数cm~30cm程度 | 40cm~80cm程度 |