「完治」と「全治」と「寛解」の違いって?

POINT
完治(かんち)病気や怪我が完全に治り、以前の状態にまで戻ること。
全治(ぜんち)病気や怪我の治療がいらなくなり、日常生活を問題なく送れるようになること。
寛解(かんかい)病気や怪我が一時的によくなり、症状が抑えられていること。

白衣を着た男性がグラフを書いているところ

完治と全治と寛解の違い

完治(かんち)・全治(ぜんち)・寛解(かんかい)はいずれも、病気や怪我から回復するという意味では共通している。ところが三者には、以下のような違いがある。

完治とは?

完治(かんち)とは病気や怪我が完全に治ることをいう。言い換えれば、病気・怪我をする前の状態まで戻ることを意味している。

全治とは?

全治(ぜんち)は病気や怪我の治療が必要でなくなることをいう。日常生活が問題なく送れる状態になることであって、病気・怪我をする前の状態まで戻るとは限らない。

寛解とは?

寛解(かんかい)とは病気や怪我が一時的・継続的に回復することをいう。癌(がん)や白血病といった、再発する可能性のある病気に対して使われることが多い。

症状が抑えられている状態であって、引き続き治療や定期的な検査を要する場合もある。

完治と全治と寛解の回復度合い