「失神」と「気絶」と「卒倒」の違いって?

POINT
失神一時的に意識がなくなること。医学用語
気絶失神とほぼ同じ意味だが、医学用語ではない
卒倒急に意識をなくして倒れること

倒れた人のイラスト

概要

失神とは

失神とは、一時的に意識を失うことをいう。たとえ意識を失っても、短時間(5分以内)で回復することが多い。

失神する原因としては、精神的もしくは肉体的ショックによる脳貧血(脳の血流が急激に低下すること)などと考えられている。

気絶とは

気絶とは、一時的に意識を失うことをいう。失神と同じ意味で使われることが多い。

卒倒とは

卒倒とは急に意識を失い、倒れることをいう。その原因としては、

  • 脳疾患
  • 心臓発作
  • 酸素不足

など、様々なことが考えられている。

失神・気絶・卒倒の違い

失神・気絶・卒倒は、いずれも「意識を失う」という点では共通している。

 倒れるか否か

まずは意識を失うことによって、人が倒れるか否かという点で、以下の二つのグループに分けることができる。

  • 失神・気絶→倒れない
  • 卒倒 → 倒れる

この三者の中で、「倒れる」という意味を含むのは卒倒(※)だけである。これに対して失神・気絶でも結果として「倒れる」ことがあるが、直接的な意味ではない。

「卒」はにわかに・急にという意味。よって「卒倒」とは急に倒れる、という様子を表している。

学術用語か否か

それでは、失神と気絶との違いを挙げるとすれば、学術用語か否かという点である。

  • 失神:学術用語
  • 気絶:学術用語ではない

まとめ

失神気絶卒倒
共通点意識を失うこと
倒れる
学術用語