「特急」と「快速」と「急行」と「準急」の違いって?

POINT
特急最も速い列車のこと。新幹線もこれに含まれる。乗車時、特別急行料金が徴収される。
急行特急の次に速いとされる列車のこと。乗車時、急行料金が徴収される場合がある。
準急急行の次に速いとされる列車のこと。乗車時、特別料金の徴収はされない
快速鉄道会社によって取り扱いが異なり、急行より速い場合・遅い場合がある。乗車時、特別料金の徴収はされない。

新幹線こだまとひかり

4つの列車種別の共通点とは

特急・快速・急行・準急は、いずれも列車を運行のスタイル別に区分した種類(これを列車種別という)である。そして、これら4種類はいずれも各駅に停車するのではなく、いくつかの駅を飛ばして運行しているという共通点がある。

鉄道会社ごとにバラエティーに富む列車種別

快速列車

4種類の違いを述べる前に、列車種別は鉄道会社によって様々であることを紹介しておきたい。各駅停車ではない列車でも4種類のほか、準特急・快速急行・快速特急・特別快速などといった種別が存在する会社もある。

このように列車種別は、鉄道会社独自のルールで決められている。そのため下記で説明するのは、あくまでも一般的といわれる考え方に過ぎない。そこで実際に列車を利用する際は、各鉄道会社の案内を事前に確認しておくことが望ましい。

速度の違い

特急・快速・急行・準急は各駅に停車しないため、普通の列車よりも目的地に到着する時間は短く済むことになる。

基本的な考え方

列車種別ごとの速さはどの鉄道会社であっても、基本的には特急>急行>準急>各駅停車となっている。特別急行の略である特急が最も速く、新幹線もこれに含まれる。それでは、快速はどうなのだろうか。

例:西武新宿線(西武新宿~本川越間29駅)の停車駅数
  • 特急:6駅
  • 急行:17駅
  • 準急:20駅
  • 各駅停車:29駅
  • 通勤急行:10駅
  • 快速急行:11駅

快速の取り扱いは鉄道会社による

快速は多くの鉄道会社では、急行より遅い種別とされている。しかし、快速は急行より速い種別と位置づけている鉄道会社もあるので、乗車時は注意が必要である。

例:快速の位置づけ
  • 【西武池袋線】急行 > 快速 > 準急
  • 【東武東上線】快速 > 急行 > 準急

特別料金の徴収について

列車は種別によって、特別料金が徴収されることがある。

特急は通常、特別急行料金が徴収される。それと同様、急行も急行料金が徴収される場合がある。これらに対して快速・準急では、特別料金の徴収はされない

例:JR東日本在来線の特急料金(2021年)
特急料金営業キロ
50キロまで100キロまで150キロまで200キロまで300キロまで400キロまで600キロまで601キロ以上
指定席特急料金1290円1730円2390円2730円2950円3170円3490円3830円
自由席特急料金760円1200円1860円2200円2420円2640円2960円3300円

参考:JR東日本「特急券:JR東日本