「エベレスト」と「チョモランマ」の違いって?

POINT
  • 中国とネパールの国境上に位置している、世界で一番高い山のこと(どちらも同じ意味)。
エベレスト一般的な呼び方。イギリス人のジョージ・エベレスト卿(きょう)にちなんで命名された。
チョモランマ中国での呼び方。チベット語で「大地の母神」を意味する。

エベレスト

エベレストとチョモランマの違い

エベレストの位置

エベレストの位置

参考:「Activity Vectors by Vecteezy

エベレストもチョモランマも世界の最高峰、つまり同じ山を表している。世界最高峰の標高は8848m(公式)、中国のチベット自治区とネパールの国境上に位置している。同じ山に複数の呼称がある理由は、世界最高峰と判明した時点で現地名が不明だったことによる。

エベレストはイギリス人の名前に由来

現在、世界最高峰の一般的な呼称はエベレスト(Mount Everest)である。

エベレストは1852年、インド測量局の測量によって世界最高峰と判明するも、山の現地名は不明であった。そこで1865年、インド測量局の初代長官を務めたイギリス人のジョージ・エベレスト卿にちなみ、エベレストと命名された。

ジョージ・エベレスト

サー・ジョージ・エベレスト(1790-1866年)

チョモランマはチベット語

チョモランマ(Chomolungma)は世界最高峰の中国における呼称である。

チベット語で大地の母神を意味し、中国では珠穆朗瑪峰と表記する。中国政府は1952年、珠穆朗瑪峰の名を正式に採用した。

【豆知識】ネパールにおける呼称「サガルマータ」

中国と国境を接するネパールでは、世界最高峰をサガルマータ(Sagarmatha)と呼んでいる。サンスクリット語で世界の頂上を意味し、1960年代にネパール政府が正式に採用した。

まとめ

エベレストチョモランマサガルマータ
意味中国のチベット自治区とネパールの国境上に位置する世界最高峰
使用地域一般的な呼称中国の現地名ネパールの現地名
由来イギリス人ジョージ・エベレスト卿チベット語「大地の母神」サンスクリット語「世界の頂上」