新聞社と通信社の違い

「新聞社」「通信社」はいずれも、取材を行ってニュースを伝える会社という点では同じである。しかし両者は、その役割が異なっている。

新聞社

まず新聞社は、記者が取材して得た情報を編集し、新聞を発行している。すなわち、自社が発行する新聞などを通じて、直接的に読者にニュースを伝えているのである。

しかし新聞社だけで国内・海外の情報すべてを収集するには、大変な経費・労力がかかる。そこで必要となったのが、通信社である。

新聞社の例

• 読売新聞（日本）
• 日本経済新聞（日本）
• ニューヨーク・タイムズ（アメリカ）
• ウォール・ストリート・ジャーナル（アメリカ）

通信社

通信社は、記者が取材して得た情報を編集し、他の報道機関（新聞社・放送局など）に配信している。その報道機関が自社のメディアによって、読者・視聴者に伝えるという仕組みである。

すなわち通信社は他者のメディアを通じて、間接的に読者・視聴者にニュースを伝えているのである（ただし近年では通信社も独自のサイトを持つようになった）。

通信社の例

• 共同通信（日本）
• 時事通信（日本）
• ロイター通信（イギリス）
• AP通信（アメリカ）

まとめ

• 新聞社：取材 → 情報を自社の新聞に掲載
• 通信社：取材 → 情報を他社（新聞社・放送局など）に配信