「鹿」と「トナカイ」の違いって?

POINT
鹿日本の森林で暮らす、ニホンジカのこと。オスにしか角が生えない。体格はトナカイより小さめで、夏の体毛に白い点がある
トナカイ北極圏のツンドラで暮らす鹿のこと。オスとメスに角が生える。体格は鹿より大きめで、夏の体毛に白い点はない

ソリを引くトナカイ

鹿とトナカイの違い

鹿とは、偶蹄(ぐうてい)目シカ科に属する生物の総称である。トナカイも偶蹄目シカ科に属しているので、トナカイは鹿の一種である。ただし、日本国内で単に「鹿」というと、ニホンジカを指す。

以下では鹿をニホンジカした上で、鹿とトナカイの違いについて説明していく。

生息地

鹿(英:deer)は、北海道から沖縄の慶良間(けらま)列島の森林に生息している。

一方でトナカイ(英:reindeer)は、北極圏周辺の寒帯、亜寒帯地域(アメリカ(アラスカ)、カナダ、デンマーク、フィンランドなど)に生息している。特に北アメリカに生息するものは、カリブー(英:caribou)と呼ばれている。

身体的特徴

ニホンジカ

ニホンジカ

鹿のオスに角は生えるが、メスには生えない

トナカイ

トナカイ

一方で、トナカイはシカ科で唯一、オス・メスともに角が生える。ただし、角の生えている時期は雌雄によって異なる。

オスの角は春に生え、繁殖期の終わる秋から冬に抜け落ちる。一方、メスの角は冬に生え、夏に抜け落ちる。メスに角が生えるのは、雪に埋もれたエサ(トナカイゴケ)を掘り起こしやすくするためと考えられる。

<その他の身体的特徴の違い>
 鹿(ニホンジカ)トナカイ
体長体長1~1.7m2m前後
体毛【夏】褐色+白斑点
【冬】灰褐色
【夏】褐色
【冬】灰褐色

まとめ

 鹿
(ニホンジカ)
トナカイ
生息地日本の森林北極圏周辺の寒帯、亜寒帯地域
オスのみオス・メス
体長小さい大きい
白斑点
(夏の体毛)
ありなし