「終戦」と「休戦」と「停戦」の違いって?
POINT
終戦 | 戦争そのものをやめること。特に日本国内では、1945年の太平洋戦争終結を指すことが多い。 |
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休戦 | 戦争をしている国同士が、合意の上で戦闘を中止すること。戦争自体は終っていない状態。 |
停戦 | 戦争をしている国同士が合意の上で、ある目的のために、一時的もしくは地域を限定して戦闘を中止すること。 |
「終戦」「休戦」「停戦」は、いずれも交戦状態にある国が戦闘を中止するという点では共通している。しかし三者は、戦闘中止の期間や目的などについて違いが見られる。
記事の目次
「終戦」とは戦争自体をやめること
まず「終戦」とは、交戦国が戦争そのものをやめることを意味する。その際、一般的には講和条約(※1)が結ばれる。特に日本国内で「終戦」とう言葉は、1945年の太平洋戦争の終結を指すことが多い。
1 戦争の終結・賠償金支払いなどの講和の条件を定める条約のこと。戦争を終了させる形式としては最も一般的と言われる。
「休戦」しても戦争状態は継続している
一方で「休戦」とは、交戦国が双方に合意し、戦闘を休止することである。「休戦」は二つ、全般的休戦(※2)と部分的休戦(※3)に分けることができる。
2 すべての戦闘地域において軍事行動を停止すること。
3 ある特定の地域に限って軍事行動を停止すること。
「休戦」は通常、講和の機が熟した段階で行われることが多い。現地の司令官の権限によって休戦の協定とその期間が決められることが一般的であり、戦争状態は継続する。ただ世界では、休戦協定によって紛争を終結することも多いといわれる。
なお、1950年に勃発した朝鮮戦争は、今も休戦中である(2022年10月現在)。
「停戦」は一定の目的のため 一時的もしくは局地的
これに対して「停戦」とは、一定の目的のために交戦国の合意に基づいて戦闘を停止することである。一定の目的とは、負傷者の収容や降伏・休戦の交渉のため、さらにはオリンピック開催中であるからといった場合もある。
「休戦」との違いは、戦闘行為の停止が一時的、もしくは特定の地域に限られていることである。