「ダージリン」と「アールグレイ」の違いって?

POINT
ダージリンインドの茶の産地・ダージリン地方で栽培された茶葉の銘柄のこと。「紅茶のシャンパン」とも呼ばれ、ストレートで飲むのがおすすめ。
アールグレイ英国・グレイ伯爵の指示によって誕生したフレーバーティーのこと。ストレート・ミルクティー・アイスティーにして飲むのがおすすめ。

レモンティーのイメージ

ダージリンとアールグレイの違い

「ダージリン」と「アールグレイ」は、日本国内でも良く知られる紅茶の種類である。区別がつきづらい人も多いようだが、両者には下記のような違いが存在している。

茶葉の銘柄orフレーバーティーの種類

両者の最大の違いは“茶葉の銘柄”であるか、もしくは“フレーバーティーの種類”であるか、という点である。

ダージリンティー

ダージリンティー

まずダージリンとは茶葉の銘柄の一つである。香りが高く、「紅茶のシャンパン」とも呼ばれる高級品である。

アールグレイ

アールグレイ

他方でアールグレイとはフレーバーティーの一種である。フレーバーティー(※1)とは花・果物などで風味を付けた茶のことをいう。アールグレイはベルガモット(ミカン科の植物)から取れる精油で香りづけした紅茶である。

1 他にもアップルティー・ジャスミンティーなどがこれに当たる。

ベルガモット

ベルガモット

アールグレイは茶葉の銘柄を指しているわけではない。アールグレイの茶葉には中国の「キーマン(キーモン・キームン)」が主に使われているが、“ダージリンの茶葉を使用したアールグレイ”という商品も存在する。

名前の由来

ダージリンは、インド北東部の西ベンガル州にある都市名に由来している。ヒマラヤ山脈の南麓に位置し、標高はおよそ2,100メートル。英国統治時代に避暑地として開発された場所である。その自然条件を活かして(※2)、茶の産地としても有名になった。

2 茶の品質は、産地の自然条件などによって決まる。標高が高く、冷涼な地域で育った茶は、香りの高い優れたものになると言われている。

ダージリンのティーガーデン

ダージリンのティーガーデン

他方でアールグレイは、英国の元首相・グレイ伯爵という人名に由来している。アール(Earl)とは伯爵の意である。中国の「ラプサンスーチョン」というフレーバーティーを気に入ったグレイ伯爵が、英国の紅茶メーカーに依頼して作らせたのが始まりと言われている。

おすすめの飲み方

「紅茶のシャンパン」ことダージリンは、ストレートで飲むのがおすすめである。ダージリンの水色(すいしょく)は透明感がある美しい橙色であり、香りも繊細である。これらを楽しむためには、ストレートが最適である。

ストレートティー

他方でアールグレイはストレートだけでなく、ミルクティーにするのもおすすめである。ミルクと合わせると、香りの良さが引き立つといわれている。また、冷やせばその特徴が一層引き立つため、アイスティーとしても飲まれることが多い。

ミルクティー

なお、アールグレイはクッキーやパウンドケーキといった、お菓子にもよく使用されている。

まとめ

ダージリンアールグレイ
アールグレイ茶葉フレーバーティー
名前の由来インドの都市名英国の人名
飲み方ストレート
  • ストレート
  • ミルクティー
  • アイスティー